週刊ファミ通6月3日号の殿堂コーナーで掲載した『NieR』のディレクター、横尾太郎氏のインタビュー。その誌面では収まり切らなかった内容を加え、完全版インタビューとしてここでお届けします。ネタバレを含むのでご注意ください! --そもそも『NieR』がスタートしたキッカケは? 横尾太郎(以下、横尾) 経緯としては、最初、キャビアからスクウェア・エニックスの齊藤プロデューサーに、小ぢんまりとしたゲームの企画書を持っていったんです。そのとき齊藤さんから、「『ファイナルファンタジー』シリーズや『スターオーシャン』シリーズのような、もっと壮大なRPGを作ろう」というお話しをいただいて。それから企画を考えて、プロトタイプとなるようなものを作っていたんですけど、しばらく経つと齊藤さんから、「バリバリのアクションをベースにしたゲームを作ろう」と、話しが変わりまして(笑)。 --RPGを想定してスタートして、