こんにちは、空想科学研究所の柳田理科雄です。マンガやアニメ、特撮番組などを科学的な視点で考察しています。さて今回は……。 最終回が悲劇的なマンガやアニメはさまざまあるけど、その頂点に立つのが『フランダースの犬』だろう。テレビの「感動の最終回50連発」みたいな番組で繰り返し紹介されてきたけど、いやもう、あまりに悲しい物語である。 貧しい祖父と2人で暮らすネロは、同郷の画家・ルーベンスに憧れ、自分も画家になりたいと思っていた。しかし、次々に不幸が訪れ、最後はルーベンスの絵の前で、愛犬のパトラッシュと共に力尽きてしまう。最期の言葉は「パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ……。なんだか、とても眠いんだ……」という意識も絶え絶えのつぶやきだった。 む、むごい。このアニメは「世界名作劇場」と謳われるシリーズだが、どこが名作なんだろう。あまりに救いがなさすぎて、筆者にはよくわかりません……。 なぜネ