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ブックマーク / honwoyominagara.seesaa.net (9)

  • ガリポリ―第一次大戦における最大の勇気と最大の愚行 感想 アラン・ムーアヘッド

    ガリポリ―第一次大戦における最大の勇気と最大の愚行 アラン ムーアヘッド 小城 正 WW1というと日語の資料もあまり多いとは言えないのでまったく知らない事のほうが多いが、このガリポリ上陸作戦は名前だけは聞いたことがあるレベルではあった。とは言えガリポリがトルコだという事すら知らなかったんですが。 書を読んで強く感じられるのは、敵を軽んじ、明確な戦略を欠くままに行った作戦は、たとえ戦術的に眼を見張るものがあったとしても、良い結果は齎さないという事。まあ、すごく基的なことですよね。なのにその基を忘れて手痛いしっぺ返しを受けた行為は世の中ゴマンと転がっているわけですが。 なお、このガリポリ上陸作戦を立案したのは後の英国宰相チャーチルです。 書では英国内に於ける政治的なグダグダにも触れていて、作戦は失敗すべくして失敗するだけの要素を常に孕んでいた事も描いてます。 戦史というと主に前線での

    ガリポリ―第一次大戦における最大の勇気と最大の愚行 感想 アラン・ムーアヘッド
    oreimo
    oreimo 2011/03/23
    ガリポリ―第一次大戦における最大の勇気と最大の愚行 感想 ...: ガリポリ―第一次大戦における最大の勇気と最大の愚行 アラン ムーアヘッド 小城 正 WW1というと日本語の資料もあまり多いとは言えないのでまったく知ら
  • 太陽の村 感想 朱川湊人

    太陽の村 朱川 湊人 ハワイへの家族旅行の岐路で遭遇した飛行機事故。 一人生き残ったオタク青年が漂着したのは、不思議な島だった。 という訳で、日の室町時代頃に似てはいるものの、何かが根的に違っている謎の島に流れ着いたオタク青年の冒険と成長を描く作品。最初はタイムスリップか異次元かとわくわくさせてくれたが、終盤の種明かしについてはいささか拍子抜け的なものがあった。 とは言えラノベ的な文体とコミカルなキャラクターが特徴的な作品なので、こういう大掛かりなギミックもありとえばありか。 若干ながらステロタイプなオタク批判のエッセンスは感じたが、作品自体はオタク向けじゃないのでそういうものだと思って読むしか無い。 ただ、一番ラストで主人公に突きつけられた選択肢はなかなか考えさせるものがあった。 俺みたいに自分の限界を知ってしまった人間なら島に残る方を選ぶだろうが、まだ俺は気になってないだけと思

    太陽の村 感想 朱川湊人
    oreimo
    oreimo 2011/03/07
    太陽の村 感想 朱川湊人: 太陽の村 朱川 湊人 ハワイへの家族旅行の岐路で遭遇した飛行機事故。 一人生き残ったオタク青年が漂着したのは、不思議な島だった。 という訳で、日本の室町時代頃に似てはいるものの ...
  • あっちが上海 感想 志水辰夫

    あっちが上海 (集英社文庫) 志水 辰夫 シミタツ先生というと浪花節とハードボイルドが高次元で融合した独自の世界観が売りだと思ってたのですが、この作品はそんなイメージをひっくり返す(根幹からひっくり返してないところがポイント)変化球。タイトルからして従来のシミタツ節的な響きを残しつつ、どこかコミカルな感じになっているけど、内容もまさにそんな感じ。 偽装船舶事故を得意とするプロ詐欺師が"仕事"現場で偶然手に入れた米軍の秘密兵器を巡って、CIAからモサド、中国に到るまで世界中の諜報機関が日…偽装事故現場に近い五島列島のとある島に集まってくる中、それらのプロを出し抜いて…という話。 こう書くと若干ホラ気味ではあれど比較的普通の冒険小説にも思えるが、登場人物の性格が結構コミカルになっていて、軽妙で時に情けない会話や、そんなアホなwという展開とで笑わせてくれる。 シミタツ先生マジ引き出し多い…。

    あっちが上海 感想 志水辰夫
    oreimo
    oreimo 2011/02/04
    あっちが上海 感想 志水辰夫: あっちが上海 (集英社文庫) 志水 辰夫 シミタツ先生というと浪花節とハードボイルドが高次元で融合した独自の世界観が売りだと思ってたのですが、この作品はそんなイメージをひっくり返す(
  • 超自宅警備少女ちのり 感想

    超自宅警備少女ちのり (GA文庫) 小幡 休彌 しゅー いまいち萌えない自宅警備少女が世界を守ってしまうなんだかよくわからないライトノベル。 ちのりさんの設定が美人の部類なのにひきこもりというのが腑に落ちん…別にキモくする必要性は全く無いけど、まあ人並み程度でもよかったと思う。同様に唐突に欲情する積極性もひきこもりらしくない。あんまりリアルにしたら現在進行形で引きこもってる人に怒られるのかな? ヒロインがいまいち萌えない一方で、地底人3人娘はいい味を出していた。そのままスピンオフで1でっち上げられるレベル。ドジっ娘だったりイマイチやる気に疑問を感じたり堅物だったりと実にラノベらしい明確な属性が振られていた。 それだけに、とチュゥから添え物扱いになったのは残念でならない。 ちのりとエキセントリックなお嬢様のバトルよりも、駄目っぽい地底人3人娘の日常がもっと見たかったナリ。

    超自宅警備少女ちのり 感想
    oreimo
    oreimo 2011/02/03
    超自宅警備少女ちのり 感想: 超自宅警備少女ちのり (GA文庫) 小幡 休彌 しゅー いまいち萌えない自宅警備少女が世界を守ってしまうなんだかよくわからないライトノベル。 ちのりさんの設定が美人の部類なのにひきこもり
  • ムーミン谷の十一月 感想

    ムーミン谷の十一月 (講談社文庫 や 16-8) トーベ・ヤンソン Tove Jansson ムーミンシリーズの最終巻は、冬の足音が迫るムーミン谷を舞台に、ムーミン一家以外のキャラクターたちが織り成す物語。ムーミン一家は旅に出ているという設定なので登場しません。 晩秋のある日、何かに導かれるように主不在のムーミンムーミンハウスへと集まったサブキャラクターたちが、数日間の共同生活をするというのがストーリー。 と言ってもムーミンシリーズのキャラクターたちはみんな個性が豊かすぎる上に自我も強いので揉め事ばかり。みんながてんでバラバラに主張しあうばかりで、読んでて結構どんよりしてくるモノがある。こいつらには空気を読むという概念はないのかと。 日では穏やかな大人なイメージの強いスナフキンも、原作では機嫌が悪いと奇声を上げたりする結構アレな人(?)だからなー。まとめ役不在のまま終盤まで取り留めのない

    ムーミン谷の十一月 感想
    oreimo
    oreimo 2011/01/18
    ムーミン谷の十一月 感想: ムーミン谷の十一月 (講談社文庫 や 16-8) トーベ・ヤンソン Tove Jansson ムーミンシリーズの最終巻は、冬の足音が迫るムーミン谷を舞台に、ムーミン一家以外のキャラクターたちが織り...
  • インスマス年代記〈下〉感想

    インスマス年代記〈下〉 (学研M文庫) スティーヴァン ジョーンズ 上巻は未入手。 これはある意味クトゥルー好きに対する挑戦状とも言えそう。 原点の雰囲気に比較的近い古式ゆかしいインスマスから、IT企業の社ビルが屹立するインスマスまで、様々なインスマスが読める短篇集。 比較的近年の作品を集めているので、時代背景も現代のものばかりで、時代性をうまく物語に反映させている作品が目立つ。特にルーマニア革命直後の混乱期をクトゥルー神話に擬えた異色作や、深きものども達がインターネットやゲームを使って洗脳/侵略を目論むディープ・ネットの話が実に興味深かった。 こうして時代性を大胆に取り込む事で、今現在も地球の何処かで奉仕種族達が暗躍している事を感じさせてくれる。 クトゥルーは決して過去の物語などではない。

    インスマス年代記〈下〉感想
    oreimo
    oreimo 2011/01/17
    インスマス年代記〈下〉感想: インスマス年代記〈下〉 (学研M文庫) スティーヴァン ジョーンズ 上巻は未入手。 これはある意味クトゥルー好きに対する挑戦状とも言えそう。 原点の雰囲気に比較的近い古式ゆかしいインス
  • ハルカ 天空の邪馬台国 感想 桝田省治

    ハルカ 天空の邪馬台国 桝田 省治 1800年前の日はファンタジー世界だった。 若干スケベで若干投げやりで若干キモめの高校生が、実家の蔵で見つけた鏡に導かれて古代の日へと召喚され、救世主としてさまざまな種族を束ねて一大率と闘う古式ゆかしいヒロイックファンタジー。 1800年前ということで邪馬台国の時代ですが、邪馬台国が空に浮かぶ島だったり石のロボットに乗り込んでバトルしたりりとかなりやりたい放題で、真面目に考えて読んではいけません。 たぶん作者の人的には2000年近く前というと超太古と言っても良いくらいの過去なんだから、オーパーツだろうと人外種族だろうとなんでもアリだぜ!という感覚もあったんだと思うけど、2000年前というのは人類の文明の歴史の中では取り立てて古い時代とは感じられなので、些かやり過ぎかなあと感じる部分も。 とは言え、上で「真面目に考えて読んではいけません」と書いたように

    ハルカ 天空の邪馬台国 感想 桝田省治
    oreimo
    oreimo 2011/01/15
    ハルカ 天空の邪馬台国 感想 桝田省治: ハルカ 天空の邪馬台国 桝田 省治 1800年前の日本はファンタジー世界だった。 若干スケベで若干投げやりで若干キモめの高校生が、実家の蔵で見つけた鏡に導かれて古代の日本へと召
  • ジョーカー・ゲーム 感想 柳広司

    昭和のきな臭い時代を舞台にしたスパイもの。 スパイものと言っても、リアルな諜報戦を扱う期待してはいけない。あくまで「スパイとは~」という概念と作者の想像力とで描かれたミステリー調の短編メインであって、喩えるならば「武士道とは~」という侍に対する概念のみで誇り高くハラキリなSAMURAIを描いたようなものである。 そう、侍ではなくSAMURAI。この作品で言うと諜報員や特務機関員ではなくSUPAI(SPYではない)。 要するに格的なエスピオナージものではないという話。 だけど、物語としてはテンポの良さと一編あたりの適度な分量で非常に読みやすく、気軽に楽しめるものに仕上がっている。格的なものではないと理解した上で、ファンタジーとして読めば結構面白かった。 続編は…気が向いたら読むかも。

    ジョーカー・ゲーム 感想 柳広司
    oreimo
    oreimo 2011/01/14
    ジョーカー・ゲーム 感想 柳広司: ジョーカー・ゲーム 柳 広司 角川グループパブリッシング 2008-08-29 by G-Tools 昭和のきな臭い時代を舞台にしたスパイもの。 スパイものと言っても、リアルな諜報戦を扱う...
  • 入らずの森 感想 宇佐美まこと

    入らずの森 宇佐美 まこと 地元愛媛在住の作家さんが書いた、愛媛県内を舞台にしたホラー、それも都市型ホラーじゃなくて大好物である山村ホラーという事で読んでみた。 地元贔屓的なフィルターを外して評価すると、ホラーとしての出来は結構良かったし、複数の伏線が終盤で一に繋がる展開の妙も良かった。だけど、人間の負のドロドロした感情や人間に寄生する特異な進化をした粘菌、さらには生霊と、いろいろな要素を詰め込みすぎている気がしなくもない。特に粘菌ですね。恐怖の正体をそこに持ってきた事自体は構わないのですけど、普通に生霊が登場する物語なんだから別に粘菌という実体ある存在を正体に据える必要はなくて、平家の怨霊でもなんでも良かった気がする。 それでもなんだかんだ言いながら深い森の奥にある粘菌が住む谷の描写とかは凄く雰囲気があった。 四国ってすごく森が深いんですよね。海沿いに散らばる僅かな平地に町があるだけで

    入らずの森 感想 宇佐美まこと
    oreimo
    oreimo 2010/12/06
    入らずの森 感想 宇佐美まこと: 入らずの森 宇佐美 まこと 地元愛媛在住の作家さんが書いた、愛媛県内を舞台にしたホラー、それも都市型ホラーじゃなくて大好物である山村ホラーという事で読んでみた。 ...
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