不動産会社と一般消費者の間で情報格差が大きいといわれる日本の不動産流通市場だが、"不動産テック"の活用によって「不動産価格の見える化」が大きく進みそうだ。 これまでは「自分のマンションを今売ればいくら?」「通勤途中で見かけたあのマンション、これから売り出されたらどれくらい?」などと気になったときでも、簡単に知ることはできないことがほとんどだっただろう。 たまたま同じマンションに売出し中の物件があれば検索サイトで情報を得て参考にすることができるものの、近隣に類似マンションの事例すらなければお手上げだ。過去の取引事例をせっせと探すのも手間がかかり過ぎる。不動産に関する数多くの取引データは一般向けに開示されず、業界外の人がこれを得ることは難しかった。 だからといって不動産会社に売却査定を頼んだり購入相談をしたりすれば、その後は営業攻勢にさらされるのではないかとの不安もあるだろう。本気で売却や購入