革命家の実像に迫ったノンフィクション「ゲバラ最期の時」などで知られる作家の戸井十月(といじゅうがつ)さんが二十八日午後零時二十分、肺がんのため東京都中央区の病院で死去した。六十四歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで行い、後日、送別の機会を設ける。
革命家の実像に迫ったノンフィクション「ゲバラ最期の時」などで知られる作家の戸井十月(といじゅうがつ)さんが二十八日午後零時二十分、肺がんのため東京都中央区の病院で死去した。六十四歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで行い、後日、送別の機会を設ける。
GHQ所属の「アメリカ兵」として、戦後日本に赴任した日系二世のジャズマンは、灰燼に帰した両親の「祖国」で何を見たのか。日本人にジャズを広めた日系米軍兵ジミー・アラキの生き… スウィング・ジャパン―日系米軍兵ジミー・アラキと占領の記憶 [著]秋尾沙戸子 太平洋戦争の勃発によって、在米日系人は「敵性国人」となり、強制収容所(キャンプ)へ隔離された。その数11万余人。多くは米国で生まれた2世たちで、17歳のジミー・アラキもその一人である。本書は、アラキの起伏に富んだ旅路をたどった人物ノンフィクションである。 アリゾナ州ヒラリバー。有刺鉄線で囲まれた不毛の地で、日系人は農産物を育て、学校を開いた。ダンス教室もあって、アラキはバンドのメンバーとなる。音楽的才は天賦のもので、母の琴でポップス演奏をやってのけたとある。 合衆国に忠誠を誓うか——。アラキはイエスと答える。「この国で生まれたアメリカ人だから
電車の釣り広告じゃなくて吊り広告が映画&テレビ版の「電車男」の宣伝で埋め尽くされていた。いよいよ映画版も公開である。 フィクション「電車男」が、なぜここまで売れたのか。それは、念入りな仕掛けがあったからだ。そして、「電車男」が売れたからということで安易にネットのコピペを本にしたり、「ブログの書籍化」ブームが始まりかけたものの、それらがことごとくコケているという現実。それは、「電車男」が売れた背景にある仕掛けをしなかったからだ。 今回のエントリーは、「読者を突き放す書籍『電車男』には「編集」がない――「電車男」は読者参加型恋愛シミュレーションゲームのリプレイ [絵文録ことのは]2004/12/17」の続編に当たるが、論じてみたいポイントは少し違っている。それは、フィクション「電車男」に見るマーケティング戦略である。 ■前回のあらすじ 前回は、「電車男」という書籍には、「書籍のための編集(書籍
日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」 作者: 水谷竹秀出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/11/25メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 115回この商品を含むブログ (17件) を見る 【梗概】 居場所を失った祖国日本を捨て、彼らはフィリピンへ飛んだ。だが、待っていたのは無一文のホームレス生活。海外で困窮状態に陥った日本人を俗に「困窮邦人」と呼ぶ。現在も在フィリピン日本大使館にはこの困窮邦人が次々と駆け込み、援助を求めている。家族に送金を頼み込むも拒否され、帰りの航空運賃や査証不備による不法滞在の罰金を工面できず、異国の地で路頭に迷う日々に。中には命を落としてしまう人もいる。 日本の外務省によると、在外公館に駆け込む困窮邦人数が最も多い国はフィリピンである。2001年から直近の統計がある09年まで年間100〜200人の間を推移し、9年連続最多を記録している。
ケースワーカーと呼ばれる人々 ニッポン貧困最前線 (文春文庫) 作者: 久田恵出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/03/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 113回この商品を含むブログ (17件) を見るケースワーカーという、戦後の生活保護行政の現場を支えて来たひとたちを主人公に据えたルポルタージュ。 大層面白い本ではある。その理由のひとつとして、小説形式の採用が挙げられるだろう。ケースワーカーを主人公に据えた三人称形式で、ケースワークの現場や事件の再現を行っている。取材者である久田恵はプロローグと第四部の終盤、それとあとがきにしか登場しない。著者は作中では一貫して黒子として、取材対象の発言を元に構成した小説の語り手として姿を隠している。 平成四年十一月の月曜日の朝である。 午前八時三十分、東京都内のK福祉事務所の出勤してきたケースワーカーの川口等は、ひと息つく間もな
九七年から〇九年にかけておこなわれた、村上春樹氏のインタビューをまとめたもの。この間に出版された小説とノンフィクション*1に関するインタビューが中心になりますが、それと同時に、村上の物語論・小説論としても読むことができ、彼の小説世界のしくみに触れられるエッセンシャルなインタビューも含まれたおもしろい一冊でした。 人間の存在というのは二階建ての家だと僕は思っているわけです。一階は人がみんなで集まってごはん食べたり、テレビ見たり、話したりするところです。二階は個室や寝室があって、そこに行って一人になって本を読んだり、一人で音楽聴いたりする。そして、地下室というのがあって、ここは特別な場所でいろんなものが置いてある。日常的に使うことはないけれど、ときどき入っていって、なんかぼんやりしたりするんだけど、その地下室の下にはまた別の地下室があるというのが僕の意見なんです。それは非常に特殊が扉があってわ
痛いニュース(ノ∀`) : 首切少年Aが弁護士になって悠々自適。ヨットサイトも運営。 - ライブドアブログ という記事を先週ぐらいにたまたま見かけました。1969年にあった少年による殺人事件、その少年がその後弁護士になったということに触れたノンフィクションの書籍「心にナイフをしのばせて」についての記事です。 書籍の紹介から引用します。 高1の少年が同級生の首を切り落とした驚愕の事件。被害者の母はさながら廃人のように生き、犯人は弁護士として社会復帰していた! 1969年春、横浜の高校で悲惨な事件が起きた。入学して間もない男子生徒が、同級生に首を切り落とされ、殺害されたのだ。「28年前の酒鬼薔薇事件」である。 10年に及ぶ取材の結果、著者は驚くべき事実を発掘する。殺された少年の母は、事件から1年半をほとんど布団の中で過ごし、事件を含めたすべての記憶を失っていた。そして犯人はいま、大きな事務所を
今年度の「講談社ノンフィクション賞」受賞が決まっている森達也さんの著書「A3」(集英社インターナショナル)について、オウム真理教元信者や弁護士らで構成される「日本脱カルト協会」(代表理事・西田公昭立正大教授)は2日、授賞に問題があるとして、講談社に抗議文を送付したことを明らかにした。 「A3」はオウム真理教を扱ったノンフィクション作品。協会は抗議文で、同書が地下鉄サリン事件など一連のオウム事件の原因を「弟子の暴走」と結論づけていると指摘し、授賞が「教祖の無罪論を示す著作にお墨付きを与え、オウム事件を知らない世代に有害だ」と主張している。 オウム事件をめぐっては年内にも全裁判が終結する可能性があり、再び注目が集まっている。 森さんは「『A3』を読んでいるとは思えない抗議内容。本を精読してもらった上で論じ合いたい」とコメント。講談社広報室は「選考は公正を期しており、選考委員から『授賞相当の作品
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