今年も、一川防衛大臣を筆頭に政治家の失言失態は多々ありました。自民党は問責決議案を可決させるなど攻撃を続けていますが、笛吹けど踊らず、国民の側はイマイチ盛り上がらない印象があります。私個人の感覚ですが、かつて「漢字が読めない」ことで総理大臣を一人クビにしたあの頃のような熱気が感じられません。 自民党の議員さん達からすれば「不公平だ」と恨み節も出るところでしょう。「国民は自民党に厳しく、民主党には甘い」と。けれどこのバッシングの違いは国民の自信の差であり、民主党にむしろ厳しい。そんな気がします。 ◆ 小泉政権後の三年間、国民の間で高まって行ったのは「政権交代したい熱」です。絶大な期待を抱いて迎えた小泉政権も末期は弊害が声高に叫ばる中で終焉し、自民政権への絶望が固まった時期。けれど国民には不安もありました。「政権交代なんて本当にできるのか?」という自信の欠落です。 55年体制確立以降、自民党は