大阪産業大学(大阪府大東市)が入学意思のない生徒の受験を付属高校に依頼し、高校が謝礼を支払っていた「やらせ受験」問題で、大産大の元理事長が2011年、文部科学省に内部告発しようとした付属高の元教頭の再就職先を訪問し、元教頭が告発を断念していたことが分かった。大産大はこの時に問題を把握しながら、解明を棚上げしていた。今月19日にようやく第三者調査委員会が設置されたが、関係者の証言から、その閉鎖的な体質が浮かび上がる。 【必要ない受験、不合格者生む】大産大やらせ受験:教諭「暇やろ、受けて」 進路決定生徒ら集め 合格1回5000円 付属高の元教頭は11年9月、「やらせ受験」を文科省などに内部告発すると伝える手紙を、大産大側に送った。関係者によると、大産大の元理事長は翌月、元教頭が再就職していた大阪府内の私立大の幹部を訪問し、「学校の金を勝手に(生徒への謝礼として)配ったということになれば(元教