「沖縄での枯れ葉剤汚染は今こそ明らかにされなければならない」と語る中村梧郎さん=10日、那覇市民ギャラリー ベトナム戦争で米軍がまいた枯れ葉剤による人体・環境被害を取材しているジャーナリストの中村梧郎さん(72)の写真展「枯れ葉剤と子どもたち」が、11日からパレットくもじ6階の那覇市民ギャラリーで始まる。 中村さんは22日までの沖縄滞在中、県内米軍基地の枯れ葉剤汚染の実態についても取材を進める。「あらゆる兵器や物資が沖縄を経由してベトナムに送られた。米国が言うような文書がないからという理屈では、沖縄に枯れ葉剤がなかった証明にはならない」と語り、県民に情報提供を呼び掛けている。 中村さんは二重体児のベトちゃん、ドクちゃんを世界に訴えた写真家。先天異常やがん患者が今も続くベトナムの現状を通じて、ダイオキシンを含む枯れ葉剤の使用がいかに深刻な戦争犯罪かを告発してきた。 近年は沖縄で枯れ葉剤を浴び