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場所と映像に関するorticaのブックマーク (2)

  • 今週の本棚:堀江敏幸・評 『眼と風の記憶−写真をめぐるエセー』=鬼海弘雄・著- 毎日jp(毎日新聞)

    (岩波書店・2100円) ◇言葉の肌かすめる、乾いて冷たさを孕んだ風 まだ学校給がなかった時代の、温飯器で温めたアルマイトの弁当箱からひろがる菜(な)っ葉(ぱ)漬けとたくあんの匂い。練炭の掘り炬燵(ごたつ)のなかで育てようとした納豆や夕餉(ゆうげ)の支度に使われていた亜炭の甘酸っぱい匂い。「それらは、頭に記憶されているというよりは体に滲(し)みた肉体化された感覚だ」と鬼海弘雄は書く。 肉体化された匂いは、母親が作ってくれた鯖(さば)缶のカレーや月山からの雪解け水で煮た「芋こ汁」、「だし」、「からかい」(干しエイの煮付け)等の味といっしょに幾度もかいできたはずなのだが、まるでたった一度しかなかったことのように、封印された大切な記憶の蓋(ふた)を開ける。 著者の郷里は、山形県寒河江(さがえ)市。かつては醍醐(だいご)村と呼ばれた土地の米農家で、ながく厳しい冬を主役とする四季の流れを身体に染み

    ortica
    ortica 2012/11/04
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  • 「家族」とは、いちばん最初の共同体/『輪るピングドラム』第20話の感想 - デマこい!

    「あの子は選ばれなかったのよ」 「え?」 「この世界は選ばれるか選ばれないか――選ればれないことは、死ぬこと」 アニメ『輪るピングドラム』が面白い。 監督の幾原邦彦さんは『美少女戦士セーラームーン』シリーズや『少女革命ウテナ』で一世を風靡した人、らしい(当時はアニメをあまり見ていなかったのでよく知らない)。この作品で実に12年ぶりに監督業へと舞い戻った。ポップかつぶっ飛んだ演出は、時代遅れどころか非常に新鮮で、むしろ最先端を突っ走っている。 幾原監督はこの作品の制作動機について、季刊『エス』のインタビューで次のように答えている。 「映像」というエネルギーを使って総括すると、ちょっと伝わるんじゃないかな、と思って。 僕らの世代と、今の若い人をつなぐ距離のことを総括したエンターテインメント作品は記憶にほとんどない。 「現在を生きている僕らに、ここ数年起こっていることを総括して感じさせて欲しい」

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    ortica 2011/11/27
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