震災がれきの試験焼却で、放射性物質の濃度を測るため排ガスのサンプルを採取する作業員=23日、北九州市小倉北区の日明工場 東日本大震災で発生した宮城県石巻市のがれきの受け入れを検討している北九州市は25日、3日間にわたる可燃性がれきの試験焼却を終えた。西日本で初めてとなる本格受け入れに踏み切るかどうか、市は6月中にも最終決定する。 試験焼却は、がれき約80トンが対象になった。サンプル調査で1キログラム当たりの放射性セシウム濃度が不検出(20ベクレル未満)の木材が中心。一般ごみ9割、がれき1割の比率で混ぜられ、23日から市内の焼却施設2カ所で行われた。 市は連日、工場敷地の境界で空間放射線量を計測し、試験前後の数値に変動がないことを確認した。焼却灰や放射性物質の排出を防ぐフィルターに残った「飛灰」も採取し、28日をめどに放射能濃度を公表する。 受け入れの可否を検討するため市が設けた有識者