ゴカイが持つ無限の再生能力の仕組みを解明 ―体節からの増殖シグナルが新たな体節形成を誘導、強力な再生能力を裏付け― ゴカイは、ミミズやヒルなどの仲間で環形動物に属します。たくさん種類がありますが、中には「アフロディーテ(ギリシャ神話の美の女神)」と呼ばれるものもいるそうです。チョット気持ち悪いというゴカイのイメージはゴカイでした、なんて…。さて、今回の研究は、同じゴカイでも美の女神の容姿とは程遠い?「イソゴカイ」が対象です。 理研の研究者らのグループは、ゴカイが成体になった後でも再生能力をもつことに注目し、イソゴカイの体を構成する繰り返し構造の「体節」を詳細に調べました。体節の細胞がどこから生まれるかを観察したところ、傷ついた部分が修復された後、切れ残った体節の尾側に細胞の増殖領域が出現し、細胞が順序よく追加されて新しい体節が完成することを発見しました。また、この増殖領域を制御するシグナル
2013-04-11 『電気泳動で脳を透明化する技術』が凄い!Natureに出た衝撃の論文に世界中の科学者が沸く 科学 2013年4月11日のNature誌に発表された画期的な論文を見て世界中の研究者が驚いています。 Structural and molecular interrogation of intact biological systems (Nature, 2013) 丸ごとの脳を透明化出来たと言うこの研究内容、いったいなにが凄いのでしょうか。簡単にご説明致します。 透明化した脳で見れる神経回路の美しさ! 「脳って白くてピンクで、透明化しても意味有るの?」と思われるかもしれません。近年の研究によって脳内の神経細胞に色を付ける技術が飛躍的に進みました。この論文では一部の神経細胞にGFPが発現した脳を透明化しています。まずは以下の動画をご覧下さい。脳内に存在する精緻な神経回路の
「生物はどうして死ぬのでしょう?身近な人を亡くすことが増える年齢になり、この疑問が中二病のように再発しております…」という質問をインタビューズの方で頂きました。はてな記法で書いちゃったので*1こちらでお答えします。 はじめに こんにちは。最近ブログ欲がすっかり満たされてしまって、100字より長い文を書く気があんまし起きない僕です。もはや、俺今までどういう文章を書いていたっけ?状態ですが、とりあえず書き始めてみます。 テラカオス ご質問の件、生物学らしい答えを期待されているかと思いますが、素朴な疑問が最も最も最も最も最も恐ろしいマギィーー!という格言の通り、残念ながら明確な答えを持ちあわせておりません。テロメアとかDNA修復とか活性酸素とかの老化メカニズムの話を聞きたいわけじゃないですよね。ベニクラゲという不死の生物がいましてねっていう面白動物の話もそぐわない感じ。でももう少し大きな概念の話
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