調査捕鯨、今季初水揚げ 石巻・鮎川港 三陸沖の調査捕鯨で今季初めて水揚げされたミンククジラ=24日午前10時20分ごろ、石巻市鮎川港 三陸沖の生態系にミンククジラが与える影響を調べる本年度の春季調査捕鯨で1頭目のミンククジラが24日に捕獲され、調査の拠点となる宮城県石巻市鮎川港に水揚げされた。 調査を委託された日本鯨類研究所(東京)によると、鮎川港の南西約20キロの仙台湾で午前8時半ごろに捕獲された。体長3.7メートルの雄で、親離れしてあまり時間がたっていない若い個体という。 ミンククジラは地元の捕鯨会社「鮎川捕鯨」で解体され、胃の中からメロウドやコウナゴが確認された。 鯨肉は放射性物質の検査後、問題がなければ26日にも石巻魚市場などで取引される。本年度の調査は18日に始まり、6月3日まで60頭を上限に捕獲する。