「危機的」石巻・北上川シジミ9割死滅 震災に猛暑追い打ち 殻が開いた死滅状態のシジミに落胆する漁業者 宮城県石巻市の北上川で、特産のシジミ漁が危機に直面している。宮城県内水面水産試験場が26日にシジミの生息実態を調査したところ、9割は死滅状態だった。東日本大震災の影響に、今夏の異常気象が追い打ちを掛けたとみられる。水揚げの落ち込みで休漁を余儀なくされた漁業者は窮状にあえいでいる。 北上川河口部で養殖されるシジミは、殻に光沢があることから「ベッコウシジミ」と呼ばれる。 北上追波漁協などによると、昨年は津波で貝も海に流されるなどしたため、漁獲量が激減した。ことしも6月1日の解禁から8月12日までに約3.5トンと例年同期の1割にとどまり、8月13日から休漁としている。 生息調査は漁協の依頼で実施し、試験場の職員らが4地点でシジミを採取。地点ごとに生存率や水温、塩分濃度、溶存酸素量を計測した
宮城震災遺構46ヵ所候補 伝承研究会保存リスト 宮城県内外の有識者らでつくる「3.11震災伝承研究会」は24日、東日本大震災の津波の猛威や教訓を伝える「震災遺構」として、構造物や自然景観など県内46カ所の保存候補を発表した。現時点で保存に動きだした例は少ない。研究会は近く各自治体にリストを郵送するほか、県や国にも示し、保存に向けた活動を加速させる。 研究会座長を務める減災・復興支援機構(東京)の木村拓郎理事長と谷口宏充東北大名誉教授が県庁で記者会見し、メンバー13人が選んだ保存候補を示した。 主な候補は表の通り。気仙沼市鹿折地区に打ち上げられた大型漁船「第18共徳丸」、町職員ら42人が犠牲になった南三陸町の防災対策庁舎、津波で横倒しになった女川町の女川交番や江島共済会館など鉄筋コンクリートのビル3棟などを盛り込んだ。 学校の減災対策に生かすため、多数の児童と教職員が犠牲になった石巻市
石巻・十八成浜 白砂再生 にぎわい創出 目の前に美しい海が広がる石巻市十八成浜地区。住民たちの手で砂浜がよみがえる 美しい砂浜が東日本大震災の津波で消失した宮城県石巻市の十八成浜(くぐなりはま)地区で、砂浜を取り戻す住民主導のプロジェクトが進んでいる。かつての砂浜を再生するだけでなく、住民が集団移転する海岸沿いの住宅跡地なども含め、年間50万人が集まるビーチレジャーの一大拠点を整備する構想だ。最大被災地の石巻市で集団移転後の土地利用が具体化するのは初めてで、関係者は地域の産業、雇用への効果にも期待を寄せている。 プロジェクトは「十八成ビーチ・スポーツエコパーク構想」。計画によると、震災前に海水浴場などがあった約600メートルの海岸に砂を運び入れ、砂浜をよみがえらせる。海岸線に面する集団移転後の敷地にも砂を敷き詰め、計約5万平方メートルの広大な人工ビーチを造る。 ビーチの陸側には高盛り土
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