五百籏頭(いおきべ)真氏という学者が毎日新聞にhttp://mainichi.jp/select/news/20130113ddm004070016000c.htmlというエッセイを書いている。 五百籏頭氏はまずユーゴ内戦に触れたあと、こう書く。 なぜ一緒に暮らしていた者たちが殺戮を始めたのか。「過去という扉を開けた瞬間から、悲劇は避け難いものとなった」(オイディプス王)と表現されるような歴史の傷が深いことは言うまでもない。直接の契機は、「あの連中が攻めて来る」との恐怖心から攻撃を思う集団心理の相互作用だという。そこでは断固として強硬論を吐くリーダー(扇動家)の役割も大きい。情報が不確かな中で防御的先制攻撃論が集団的に膨らむのは、その地だけの話ではない。ルワンダのツチ族、フツ族にも、本編の主題である関東大震災(1923年)下の自警団による虐殺にも、同種のメカニズムが認められる。http:/
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