【行方史郎=ワシントン】北朝鮮が打ち上げた人工衛星について、米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのジョナサン・マクドウェル氏が17日、「人工衛星としてはほとんど死んだ状態にあるようだ」との分析結果を発表した。 同氏の分析によれば、軌道に入ったことが確認された四つの物体のうちの一つが人工衛星とみられ、高度494〜588キロの地点を南北方向に回っている。しかし、英米による複数の観測で、この衛星が使うとみられる波長での電波が確認できていないため、「電波送信機が機能しておらず人工衛星としてはほとんど死んだ状態のようだ」との見方を示した。さらに米メディアのインタビューで「地上からの観測では太陽光を反射して明るくなったり暗くなったりしており、姿勢を制御できずに回転しているようだ」と語った。 マクドウェル氏は、宇宙空間の衛星や物体を独自に分析、定期的に発表している。 関連記事北朝鮮の衛星、制