長野県白馬村の北アルプス・白馬(しろうま)岳(2932メートル)で北九州市の男性6人が遺体で発見された遭難事故で、同村山岳遭難防止対策協会(遭対協)の隊員2人が7日、遺体発見現場に入り、5人分のザックなどの遺留品を回収した。1人のザックについては遺体と共に既に回収している。 遺留品は長野県警大町署員が確認した後、遭対協の降籏義道隊長が取材に応じた。五つのザックにはそれぞれ、春・夏山用の羽毛ジャケット、防風機能のある冬山用ズボン、保温機能のある登山用下着、予備の手袋、500ミリリットル入りの水3本などが入っており、約15キロの重さだった。簡易コンロも二つあったという。6人で使用したとみられ、発見時に遺体に巻き付いていたツェルト(簡易テント)1点も回収した。 6人は発見時、防水透湿性素材の雨がっぱに綿のズボン、ウールのシャツなどの薄着だった。降籏隊長は「冬山用のズボンを持っていたが、全身の装備