印刷 団地の敷地内に仮置きされた車。右の白いワゴンから男性の遺体が見つかった=岩手県釜石市片岸町、東野真和撮影(画像は一部修整しています) 岩手県釜石市で今月2日、被災した団地に仮置きされたワゴン車から男性の遺体が発見された。東日本大震災の発生から8カ月近く。ミスが重なり、ずっと気づかれないままだった。男性の葬儀はすでに終わっていた。友人らは「少し車内を見ればわかる。なぜ見つけてもらえなかったのか」と悔しがっている。 遺体は、市内に住んでいた会社員(35)。震災時に海岸沿いの道を車で走っていたと知人から聞いた家族らが捜したが見つからず、5月に市にナンバーを届けていた。 市から妻に「8月から車が放置されている」と連絡があったのは11月2日夕。すぐに知人と確認に行くと、被災した雇用促進住宅団地の敷地内に、仮置きされて積まれていた車数台の下の方に、会社員の白いワゴン車があった。ナンバーも確