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2012年9月9日のブックマーク (4件)

  • 赤座憲久氏が死去 児童文学作家、85歳 - 岐阜新聞 Web

    赤座憲久氏が死去 児童文学作家、85歳 2012年09月09日09:45 赤座憲久氏 児童文学作家で日児童文学者協会評議委員の赤座憲久(あかざ・のりひさ)氏が8月31日午後8時47分、低酸素脳症のため美濃加茂市の病院で死去した。85歳。各務原市出身。自宅は可児市。故人の遺志により献眼献体し、葬儀・告別式は行わなかった。 盲学校教員、大垣女子短大教授などを務める傍ら創作。1962年「目の見えぬ子ら」で毎日文化出版賞、65年「白ステッキの歌」で講談社児童文学新人賞、87年「雨のにおい星の声」でサンケイ児童出版文化賞と新美南吉児童文学賞、読売絵にっぽん賞を受賞。岐阜新聞に連載した「かかみ野」3部作など著作は100冊を超える。 戦争体験を基にした創作をライフワークとし、沖縄の波照間島に取材した「波照間からの旅立ち」などを晩年まで発表し続けた。 故岸武雄氏らと児童文学雑誌「コボたち」を創刊。岐阜

  • 今週の本棚:養老孟司・評 『虫から始まり虫で終わる』=大澤省三・著- 毎日jp(毎日新聞)

    (クバプロ・2940円) ◇基礎研究が実を結んだ昆虫進化学の大成果 基礎科学という仕事は地味である。たとえノーベル賞をもらうような優れた業績があっても、それがどんな仕事だったか、一般の市民にはたいてい中身が理解できない。あるいは自分には無関係だと思われてしまう。 著者は名古屋大学、広島大学名誉教授。リボソームの分子系統進化学を打ち立て、分子生物学と進化学を結びつけるのに大いに寄与した研究者である。書はその自伝で、自身の一生を淡々と振り返っている。一九二八年生まれ、八十三歳。 この年代だと中学生の頃は戦時中で、学校の状況も、ある面ではいまとはまったく違っていた。そこは現在の学生には想像がつかないと思う。著者より数年、年長の世代であれば、すでに戦場に出ていた可能性も高い。評者は著者より九歳年下だが、終戦時に小学校二年生。知っているのは空襲とB29、バケツリレーや竹槍(やり)訓練だが、それが著

    ortica
    ortica 2012/09/09
    [h:keyword:isbn:9784878051258]
  • 今週の本棚:池内紀・評 『私はホロコーストを見た 上・下』=ヤン・カルスキ著- 毎日jp(毎日新聞)

    ◇池内紀(おさむ)・評 (白水社・各2940円) ◇世界に届かなかった「虐殺」真実の証言 ヤン・カルスキは名ヤン・コジェレフスキ。一九一四年、ポーランド中部の工業都市ウッチの生まれ。大学で法学と外交学を専攻、優秀な成績で卒業後、ポーランド軍予備士官学校、そのあとスイス、ドイツ、イギリスに留学。ワルシャワにもどり、外務省第一級職員として同期トップで正式採用。将来を約束された俊才だった。 「一九三九年八月二十三日、わたしはとても愉快な夜会に招かれていた」 上下二巻、六〇〇ページ余の記録の書き出しである。ワルシャワ駐在ポルトガル大使の息子の主催。おいしいワイン、美しい女たち、ワルツやタンゴ、選ばれた若者たちの陽気なパーティ。だが、その夜にすべてが暗転する。秘密の動員命令により所属部隊に集結。九月一日、ドイツ軍、ポーランドに侵攻、第二次世界大戦が始まった。十七日、ソ連軍、ポーランドに侵攻。独ソ不

    ortica
    ortica 2012/09/09
    [h:keyword:isbn:9784560082355][h:keyword:isbn:9784560082348]
  • 今週の本棚:中村達也・評『反転する福祉国家−オランダモデルの光と影』=水島治郎・著- 毎日jp(毎日新聞)

    (岩波書店・3360円) ◇「政労使」合意による働き方改革の「今」 オランダといえば、何を連想するだろうか。風車、チューリップ、ゴッホやフェルメールの絵……。書が取り上げるのは、それとはちょっと趣が異なる。日の福祉と労働のありようを考えるための貴重なヒントを与えてくれる国。これが書のテーマ。一人一人の労働時間を短縮して、より多くの人に労働を分け合い失業を防ぐワーク・シェアリング。その模範国としてオランダが話題になることがあるが、著者は、そうした取り組みが、どのような社会的合意形成の中で進められてきたのかを丹念にたどり、同時にどんな課題を抱えているのかに切り込む。 外国研究者は、研究の対象とする国を手放しで礼賛することが間々(まま)あるけれど、著者は光と影の両面をしっかりと見定めている。書の表紙と各章の扉には一七世紀オランダの画家、レンブラントの絵が配置されている。「光と影の画家」と