日本ペンクラブ声明 「特定秘密保護法案強行採決に抗議する」 私たち日本ペンクラブは、本日、政府与党が衆議院につづいて参議院本会議においても、特定秘密保護法案を強行採決したことに強く抗議する。 この法律の中味は、為政者の身勝手な権力行使と情報隠蔽を容易にし、民主主義を破壊するものである。こうした法制によって、かつて日本がいかに悲惨な破滅に陥ったか、また現在もいかに多くの国がものも言えない社会を現出させているか、これまで私たちはくり返し指摘してきた。 国内外の多くの反対・懸念の声を無視し、審議・検討も不十分なまま、この法律を成立させた国会は、もはや国民の代表としての矜持も資格も失っている。いずれわが国の将来が暗転したとき、その責任はすべて、現在の政府与党と、今回の強行採決を行なった議員らが負わなければならない。 私たちはこのことを深く胸に刻み、伝えつづけるとともに、この法律の恫喝に屈することな