Scott Sumner “Global growth” (TheMoneyIllusion, March 22, 2015) マッキンゼーが世界経済に関する報告書を送ってきてくれたが、これはオンラインでも読める。この報告書の中では次のことが目を引いた。 (1964年の世界全体の経済は、今日の中国経済と同じ大きさ) どういうわけでこんなことが起こり得るのだろうか。答えは次のグラフにある。 上のグラフでは、中国を示す横長の長方形は私が9才だった頃の世界全体のGDPを示すベージュの三角形とほぼ同じ大きさだ。アメリカの一人当たりGDPは二倍以上になった。最も大きな成長を示したのは黒人、ヒスパニック、アジア系だ(後二者のグループについては、1964年にはその多くがほかの国に住んでいたことも理由の一つだ。)。しかし白人もそこそこ改善している。 もちろんアメリカが世界経済の成長の原因なわけではない。1