野田氏は金融政策、財政政策、成長戦略の3本の矢からなるアベノミクスによって、急激な円高を止めて結果として円安に誘導できたことは「評価する」としたが、長期国債の大規模購入など13年4月に開始した異次元緩和については「6年も7年も続けていいことではない」と指摘した。 異次元緩和の具体的な弊害としては、実質賃金が伸びていないという「当たり前のことがブレーキになって」肝心の個人消費が伸びていないことや、16年1月に導入されたマイナス金利が「マイナスの副作用として地銀などにダメージを与えている」ことを挙げた。 再任された黒田総裁に対しては「努力は十分評価する」としつつ、「踊り場に来ているような感じがする。そこは君子豹変(ひょうへん)す、で2%は撤回し、結果として2%になるような、さまざまな人に対する取り組みに向けていっていいのではないか」と語った。 総裁選 安倍首相と同じ1993年の衆院選で初当選