「未来予想図」は、ほら、思ったとおりに叶えられてく。 ポイントは、「思ったとおりに」だね。複雑な方程式やモデリングで重厚に着飾っていても、そこには人が理解できる因果や主観が入り混じるストーリーに過ぎないというのが、本書の結論。 気象、遺伝、経済――ジャンルはそれぞれ違えども、その本質は変わっていないという。世界は一定の法則にしたがって動く機械だと解釈し、その法則は過去を観測することによって因果律を逆算する。いったん法則が抽出できれば、あとはモデル化し、未来の予測に使える――この時計仕掛けのような世界観は、古代の天文学から始まっており、古くは託宣や占星術から、金融工学、カ オス理論、遺伝子診断まで脈々と続いているという。 たとえば気象モデルについて。大気を、巨大な三次元格子である球座標系に分割し、それぞれをコンピュータによって観測・集計する。結果から気象解析を行い、あるモデルを作成する。しか
*参加者の所属および肩書きは、すべて会議開催当時のものです。 このページの先頭へ 【報告(1): 国立国会図書館の方針について】 原井直子(収集書誌部司書監) 国立国会図書館(NDL)は2008年に「国立国会図書館60周年を迎えるに当たってのビジョン」(通称「長尾ビジョン」)を発表し、これまで以上に積極的なサービスを目指している。このビジョンのうち、書誌データの提供に関係するのは以下の3点である。 利用者が求める情報への迅速で的確なアクセスまたは案内をできるようにします。 利用者がどこにいても、来館者と同様のサービスが受けられるように努めます。 公共図書館をはじめとする国内の各種図書館とより密接な連携・協力を進めます。 これらの下に、収集書誌部は2008年3月に「国立国会図書館の書誌データの作成・提供の方針(2008)」 [PDF File 55KB]を策定し、サービス向上に努めている。そ
2010年02月24日01:34 カテゴリ本科学/文化 宗教戦争と法の支配 いま日本の直面している変化は、人々が自覚している以上に大きなものである。それは伝統的な共同体から日本人が継承した長期的関係によるガバナンスから、近代西欧に特有の契約社会への移行だ。本書は、この問題を宗教史の大家がまとめた大作の第2部である。 第1部では、11世紀にカトリック教会によって西欧文化圏が統合されて普遍的な教会法の支配が成立したことが、近代社会の決定的な要因だったとしている。本書ではそれに続いて、宗教改革によって自律的な個人の契約(covenant)による組織としての株式会社ができたことが、西欧の成功の原因だったと結論している。他方、ファーガソンもいうように、株式によってリスクを分散する契約としての株式会社も重要なイノベーションだった。 近世の欧州で続いた宗教戦争の原因は、経済システムが契約ベースに変わった
place株式会社勉誠社 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-18-4 徳栄ビル4F 適格請求書発行事業者登録番号 T9020001139496
はじめに 2008年11月27日、Googleは日本の携帯電話の絵文字をUnicodeに収録する計画を公表した。これまで7回にわたってお伝えしてきた連載「絵文字が開いてしまったパンドラの箱」は、この公表から後の動きを追ったものだ。 では、それ以前の同社は何をしていたのか? つまり、Googleはどんなプロセスを経て絵文字をUnicodeに提案すると決めたのだろう。今回ご報告するのはこのことだ。 インタビューに答えてくれたのは桃井勝彦氏。氏は大学時代にスカラシップ(奨学金)で渡って以来米国に暮しつづけている。言語学・日本語学を専攻する大学院生、大学教員などの経歴も持ち、1996年に学術界からNetscape国際化部門に入社。2004年にMozilla Japanの設立にかかわった後、2005年にGoogleに移った経験豊かな国際化エンジニアだ。マウンテンビューにある米本社にあって、今回の符号
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く