人並みの働き方で、苦労は避けたい―。日本生産性本部(東京)などが27日に公表した今春の新入社員を対象とするアンケート結果から、こんな傾向が明らかになった。「人並みに働けば十分」と答えた人が63・5%、「好んで苦労することはない」が37・3%を占め、いずれも過去最高だった。 「人並み以上に働きたい」は29・0%で過去最低となった。「人並み」との差は34・5ポイントまで開き、過去最高。日本生産性本部の岩間夏樹客員研究員は「電通の新入社員の自殺やブラック企業が問題となり、積極的に働くことに抵抗を感じているのではないか」と分析した。