ブックマーク / shibayan1954.com (130)

  • 小松緑「赤化運動の経緯」を読む 1

    小松緑は明治大正期の外交官で、アメリカ公使館書記官,朝鮮総督府外務部長など勤め、大正五年(1916年)に退官後は著述家として活躍した。 小松緑(Wikipediaより) 十冊程度の著書を残しているようだが、電子図書で『明治外交秘話』というタイトルのが出ている。このの原書は、彼のペンネームである「桜雲閣主人」を用いて、昭和二年に中外商業新報社より刊行された『外交秘話 : 明治史実』で、このが昭和四十一年に原書房より『明治外交秘話』とタイトルを変えて復刊され、平成二十九年に電子図書化されたものである。 小松は新聞の論説を多数書いており、「神戸大学経済経営研究所 新聞記事文庫」で検索すると六十八の論説がヒットする。そのほとんどが中外商業新報(現在の日経済新聞)に掲載されたものだが、今回は昭和三年九月二十四日から六回に分けて掲載された、「赤化運動の経緯」という文章を紹介することとしたい。

    小松緑「赤化運動の経緯」を読む 1
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    ot_nail 2022/09/07
  • 日露戦争緒戦で日本軍が勝利したのを見て親日に一変した韓国

    日露戦争開戦と第一次日韓協約締結 ロシアと我が国の交渉は決裂して一九〇四年に日露戦争が始まったのだが、この戦争については以前このブログで記したので、省略させて頂くこととし、今回は、日韓関係で補足すべき点について記しておきたい。 中村粲(あきら)著『大東亜戦争への道』にはこう解説されている。 (一九〇四年)二月、我国が対露開戦劈頭(へきとう)に戦勝するや、韓国は俄(にわか)に態度を親露から親日に一変させ、ここに日韓議定書が結ばれた。 右議定書は(一)韓国は施政改善に関して日の忠告を容れること、(二)韓国の危機に際して日は軍事上必要の地点を収容できる――等を骨子とした。これは日韓関係を一変し、明確に保護化への第一歩を印した点で頗(すこぶ)る重要な意義を有した。 かくして併合への歴史的過程は日露開戦を契機として始まり、戦争と共に進行していった。韓国の不安定な政情が日露戦争を誘発し、その戦争

    日露戦争緒戦で日本軍が勝利したのを見て親日に一変した韓国
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    ot_nail 2022/09/04
  • 佐々木一雄『日本の脅威 武装の赤露』を読む~~その3

    共産主義国家・ソ連という国 前回に引き続き、佐々木一雄著『日の脅威 武装の赤露』の一部を紹介したい。 共産同志と彼ら政権は「被圧迫民族を解放する」と大声に叫びながら、国内における自己の民族を圧迫している。しかもその状態が世界に現れぬように、国を閉ざして内容の暴露せぬように大なる努力を払っている。かつて欧州の共産党員がソ連邦を視察したことがある。その視察員のためには勿論数千万金を投じて接待し、国内のボロを出さぬように、あらん限りの力を尽くした。モスクワ市に於ける古事記の状態を視察することを恐れて、いわゆる乞狩りを行って、数万の乞を視察員の通過せぬ場所に集めておいて一時をゴマカシタ。あるいは刑務所の視察をなさしめて特に囚人の共産党政治の賞賛を叫ばしめた。こうしたことは平気なものである。 前にも述べたように、列国軍縮会議に於いてソ連邦は軍備全廃を振りかざしながら、実は世界最大の軍備を充実し

    佐々木一雄『日本の脅威 武装の赤露』を読む~~その3
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    ot_nail 2022/09/01
  • 日本が近代国家に改革しようとした李氏朝鮮を狙ったロシア

    中国の属国であった李氏朝鮮 以前このブログで日清戦争のことを書いたのでこの経緯については省略するが、この戦いの目的は、わが国が朝鮮を独立国として清国に認めさせるための戦いであったことは、両国の宣戦詔勅を読めば明らかである。 日清戦争の宣戦の詔書 それぞれのポイントとなる部分の原文と現代語訳が次のURLに出ている。 【日の宣戦布告文】 「朝鮮ハ帝国カ其ノ始ニ啓誘シテ列国ノ伍伴ニ就カシメタル独立ノ一国タリ 而シテ清国ハ毎ニ自ラ朝鮮ヲ以テ属邦ト称シ陰ニ陽ニ其ノ内政ニ干渉シ其ノ内乱アルニ於テ口ヲ属邦ノ拯難ニ籍キ兵ヲ朝鮮ニ出シタリ」 (朝鮮は日が誘って列国の地位に就いた独立国である。にもかかわらず清は朝鮮を属国として内政干渉し、内乱を鎮めるとの口実で朝鮮に出兵している) 【清国の宣戦布告文】 「朝鮮ハ我大清ノ藩屏タルコト二百余年、歳ニ職貢ヲ修メルハ中外共ニ知ル所タリ近ク十数年、該国時ニ内乱多ク朝

    日本が近代国家に改革しようとした李氏朝鮮を狙ったロシア
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    ot_nail 2022/08/29
  • 佐々木一雄『日本の脅威 武装の赤露』を読む~~その2

    スパイの国 ソヴィエト・ロシア 前回に引き続いて、佐々木一雄著『日の脅威 武装の赤露』の一部を紹介したい。 ロシアはある一つの犯罪を除いては、事実上死刑が廃止されたということである。「それはどういう犯罪か」というと「スパイ」である。だから「ロシア」は、この上もなくスパイを憎み、スパイを恐怖しているのである。 なぜロシアがそんなにスパイを恐れているか。これは自己の国がスパイであるからである。自ら十分にやってみると相手方のやっているのが明瞭にわかるので、一層恐怖心が増すのである。そればかりではなく、元来ロシアという国は、帝政時代から秘密探偵に巧みな国である。皇帝及びこれに現侍するものの危険を防止するために、極めて秘密の計画が立てられ、密偵が設けられ、国内的にスパイが盛んに活動したものである。高等警察、特高警察、特別警察といったように国内思想上の取締りがやかましいだけに、スパイの研究も至れり尽

    佐々木一雄『日本の脅威 武装の赤露』を読む~~その2
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    ot_nail 2022/08/26
  • 蒋介石はいかにして英米を味方につけたのか

    人が虐殺された重大事件が戦後の日人に知らされない理由 前回の記事で、一九三八年にアメリカ人ジャーナリストのフレデリック・ヴィンセント・ウィリアムズが著した”Behind the News in China” (邦訳『中国戦争宣伝の内幕』)というの中から、中国が「排日」に至った背景から「通州事件」に至る部分を紹介した この「通州事件」は誰が考えても重大事件であり、当時の新聞や雑誌などで大きく報道され、中国人に虐殺された日人の名前もすべてわかっているのだが、教科書や通史にこの事件が記述されることはなく、テレビや新聞などで解説されることは皆無であると言って良い。 なぜこのような重要な史実が戦後の日人に知らされないのかと、誰でも疑問に思うだろう。 このブログで何度も書いているのだが、いつの時代もどこの国でも、歴史は勝者が書き換えてきた。歴史とは単なる史実の叙述でなく、勝者にとって都合

    蒋介石はいかにして英米を味方につけたのか
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    ot_nail 2022/08/23
  • 佐々木一雄『日本の脅威 武装の赤露』を読む~~その1

    佐々木一雄という人物は、他の著書に陸軍大佐という肩書きがあるので陸軍の軍人であったことは間違いないのだが、詳しい経歴についてはわからない。彼の著した著作の内十二点がGHQによって焚書処分されているのだが、そのうち「国立国会図書館デジタルコレクション」でネット公開されているはわずか二点だけである。そのうちの一点である『日の脅威 武装の赤露』というを少し読んでみたのだが、共産主義国と戦うということがいかに大変なことであるかがよくわかる。 彼らは武力で侵略する前に、ターゲットとする国の国民を思想で分断し、労働者を煽動して国の弱体化を図っていく。そして思想侵略に成功した国に強力な軍隊を仕向け、その共産主義国化を図ろうとしたのである。武力による侵略は誰の眼にも明らかだが、武力を使わない工作活動は、それを防ぐことは容易なことではない。 ソ連が極東に仕掛けた思想戦 ロシアは不凍港を求めて古くから極

    佐々木一雄『日本の脅威 武装の赤露』を読む~~その1
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    ot_nail 2022/08/20
  • 当時のアメリカ人ジャーナリストが記した中国の排日・抗日運動

    中国で排日運動を仕掛けたのは英米であった 前回までの「歴史ノート」で四回に分けてGHQに焚書処分された長野朗の著作や当時の新聞記事を紹介してきたが、今回はアメリカ人ジャーナリストのフレデリック・ヴィンセント・ウィリアムズが一九三八年十一月に著した、”Behind the News in China”(邦訳『中国戦争宣伝の内幕』:芙蓉書房出版)という書物を紹介することにしたい。 このの冒頭で著者は、アメリカ人の視点で、中国が排日に至った経緯について述べている。 アメリカを含む西洋列強は日のドアを叩いた。農業国としての閉ざされた中世風の生活を止め、外国に向けて港を開き、世界貿易競争のエキサイティングな儲け話に加わるように誘ったのだ。しぶしぶと、いくぶんおずおずとアメリカやヨーロッパに若者を留学させた。やがて日は、西洋諸国が新しく見出した保護すべき友人という立場から対等のライバルと見なす

    当時のアメリカ人ジャーナリストが記した中国の排日・抗日運動
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    ot_nail 2022/08/17
  • ユダヤ財閥が世界的に影響力を持つに至った経緯~~「国際秘密力研究叢書」を読む5

    前回に引き続き「国際秘密力研究叢書」シリーズのを紹介させて頂く。今回は叢書の第十一冊の鹿島健 著『英国を支配するユダヤ力』(昭和十六年刊)である。著者の鹿島健は昭和十七年に同文館より『米国に於けるユダヤ人問題』を刊行した人物であることはわかるが、経歴などについてはよくわからない。 第二次世界大戦とユダヤ人問題 教科書や通史をいくら読んでも、第二次世界大戦の叙述が頭に入りにくく、特にわかりにくいのはドイツとソ連との関係である。両国は一九三九年八月十九日に独ソ通商条約を結び、同月二十三日に独ソ不可侵条約を締結している。しかしながら一九四一年六月二十一日にソ連とドイツが開戦し、外交関係が断絶したのだが、これはどう理解すればよいのだろうか。著者は、書の冒頭でこう解説している。 …しかし、ユダヤ人問題の上から観れば別に不可思議なことでもないのであって、当然の帰趨と言えよう。 即ちイギリス、アメリ

    ユダヤ財閥が世界的に影響力を持つに至った経緯~~「国際秘密力研究叢書」を読む5
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    ot_nail 2022/08/14
  • 中国の共産主義化と抗日運動

    前回の「歴史ノート」で一九三六年 (昭和十一年)に、中国の各地で抗日テロ事件が起こったことを紹介したが、その頃に内蒙古で蒙古族が中国から独立しようとする動きがあった。 蒙古独立運動を好機と捉えたソ連 もともと蒙古族が生活していた地域はかなり広域であったのだが、外蒙古はほとんどソ連領となり、満州は満州国となり、内蒙古は中国の領土となってしまっていた。内蒙古では古くからソ連の赤化工作による独立運動が存在していたが、隣接する満州国の独立に刺激されて、内蒙古の有力者である徳王を中心に、日の協力を得て中国から蒙古を独立させようとする機運が盛り上がっていったのである。 神戸大学経済経営研究所 新聞記事文庫 朝鮮・台湾・満州(16-049) 上の画像は昭和十年(1935年)十月二十日の満州日日新聞だが、内蒙古で独立運動が表面化したことを報じている。 この内乱の動きを、ソ連は内蒙古を共産主義化する好機と

    中国の共産主義化と抗日運動
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    ot_nail 2022/08/11
  • ユダヤ人はいかにして世界を撹乱してきたか~~「国際秘密力研究叢書」を読む4

    前回に引き続き、『今次大戦と裏のニュース 【世界猶太(ユダヤ)情報】』(国際秘密力研究叢書10)というの一部を紹介したい。当時の非ユダヤ系報道機関が伝えてくれていたことは、現在の世界情勢を理解するうえでもヒントになる内容が少なからずある。 アメリカの通貨を操縦していたのは誰か 最初に紹介したいのは、一九四〇年五月四日付の「不条理極まる通貨制度」という記事である。 アメリカ歴史の大部分に亘ってユダヤ人の通貨操縦に掻きまわされ、彼らはこの不正操縦によって思う存分に国民を瞞着しペテンにかけたのであるか、この騙取的術策は新聞検閲という隠蔽手段で巧みに秘し隠されていたのである。 事実はしかし――否むべからざるもので、代議士チャールズ・リンバーグは、あの不慮の死に先立つ数年前に、下院に於いてこの問題について演説し、また一書を著して通貨制度のカラクリを暴露した。 それ以来、この暗黒機構を指摘し、救済

    ユダヤ人はいかにして世界を撹乱してきたか~~「国際秘密力研究叢書」を読む4
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    ot_nail 2022/08/09
  • 英米が仕掛けた「排日」に中国人が積極的に取組み「抗日」に至った経緯

    前々回の「歴史ノート」で長野朗の『支那三十年』(GHQ焚書)を紹介させていただいたが、英米が仕掛けた「排日運動」に、その後中国人自身が積極的かつ組織的に取り組むようになり「抗日」に発展していった。今回は、その経緯についてもう少し詳しく観ていくこととしたい。 英米が仕掛けた「排日」と「親英米」の効果 長野朗は昭和十六年に上梓した『民族戦』(GHQ焚書)で次のように述べている。 …日清戦争までは、支那は大国として日を蔑視し、日はまた支那に敬意を表していたが、日清戦争の結果、その地位は顚倒した。次いで北清事変*、日露戦争を経て日の地位が益々向上するにしたがい、支那はその積弱(せきじゃく:だんだんダメな国になっていること)を暴露してきた。 かくて日が朝鮮を合邦し、関東州**を得、満鉄によって満州に進出し、さらに日独戦***により山東にまで迫るに及び支那の恐怖は漸く増大した。彼らは日の進出

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    ot_nail 2022/08/05
  • 第二次世界大戦に至るまでにユダヤ人は何をしてきたか~~「国際秘密力研究叢書」を読む3

    前回に引き続き、国際秘密力研究叢書のの内容を紹介したい。今回採り上げるのは、この叢書の中で唯一GHQが焚書処分した『今次大戦と裏のニュース 【世界猶太(ユダヤ)情報】』(国際秘密力研究叢書10)というである。 このは、一九三九年九月三日にイギリス・フランスがドイツに宣戦し第二次世界大戦がはじまってから一九四〇年十二月にルーズヴェルトがアメリカ大統領選で三選を果たす直前までのにユダヤ人がどう動いたかについて、非ユダヤ系の新聞社・雑誌社などが報道した記事を、掲載社名を伏して翻訳して収録したである。「裏のニュース」という意味は、背後でユダヤ人が何をしていたかについて報じられているものと理解して良い。 世界の言論機関を殆んど独占していたユダヤ人 このの序文に、結構重要なことが書かれているので最初に引用させて頂く。 ドイツ、イタリアを除く欧米の言論機関――イギリスのロイター、アメリカのユー

    第二次世界大戦に至るまでにユダヤ人は何をしてきたか~~「国際秘密力研究叢書」を読む3
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    ot_nail 2022/08/03
  • 中国の排日運動がその後反帝国主義運動となり日本だけが排斥された経緯

    前々回の歴史ノートで、北京で排日運動が始まったのは一九一九年に開催されたパリ講和会議でわが国が提案した人種差別撤廃案が否決されたわずか二十二日後であり、その背後に英米人の煽動があったことを書いた。その後中国の排日は、どのように拡大していったのだろうか。 中国排日運動の変化 GHQ焚書である長野朗の『支那三十年』に、中国の排日運動の変化について詳細に解説されている。 第一段階では、排日と親英米の空気を造るために、中国の隅々に宣教師を送り込み、教会や学校や病院を創る一方で、中国人に「排日思想」を植え付け、日貨(日製品)のボイコットを開始した。 第二段階では、日貨のボイコット期間が長くなり、日品に代って欧米品が中国に入ってきた。第三段階以降について長野はこう記している。 第三期になって来ると、国民政府*が自ら主宰し、政府の機関を動かし、商工部で立案し、支那は不自由せずに、日だけが困る方法を

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    ot_nail 2022/07/30
  • 支那事変でユダヤ人は何をしたのか~~「国際秘密力研究叢書」を読む2

    今回は「国際秘密力研究叢書」シリーズの二回目で、赤池濃著『支那事変と猶太(ユダヤ)人』(国際秘密力研究叢書4:昭和14年刊)を紹介したい。著者の赤池濃(あかいけ あつし)は内務官僚で、朝鮮総督府の内務局長、警務局長などを歴任後、大正十二年(1923)から貴族院議員を務めた人物である。 支那排日とユダヤ人 赤池濃(Wikipediaより) 以前このブログで、GHQ焚書リストの中から外国に関するを分類すると、圧倒的に中国に関するが多いことを書いた。テーマ別では支那事変に関するの数が群を抜いており、今回は『支那事変と猶太人』の第三章で、支那の「援支排日」について述べている部分を紹介したい。 支那事変は大事(おおごと)となった。この戦で支那が負けて、蒋政権が没落すれば、ユダヤ人は多年扶植した利権を失い、せっかくの建設も台無しとなる。真にサッスーン一派の死活問題たると同時に、英国にとって盛衰の

    支那事変でユダヤ人は何をしたのか~~「国際秘密力研究叢書」を読む2
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    ot_nail 2022/07/27
  • 英米が排日運動を仕掛けたのは中国だけではなかった

    前回の「歴史ノート」で、長野朗著『支那三十年』に中国の排日運動の始まりである「五四運動」には英米人が関与していたことが記されていることを紹介したが、このことは当時多くの新聞が報じているので間違いないだろう。 「五四運動」に関する当時の新聞記事 神戸大学経済経営研究所 新聞記事文庫 外交(23-027) 上の画像は大正八年(1919年)五月六日付の大阪朝日新聞記事だが、北京で起きた五月四日の暴動事件(五四運動)に「某国宣教師」が煽動したことが報じられている。 では、どこの国の宣教師がいつ頃から排日工作を開始したかという点については、同年四月二十五日付の大阪朝日新聞の記事が参考になる。 神戸大学経済経営研究所 新聞記事文庫 外交(23-014) パリに於て講和会議の開かれてより以来、支那の対日感情悪化はますます熾烈なるが如し。 最近にては、支那商業の中央大動脈とも称すべき揚子江一帯の重要都市に

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    ot_nail 2022/07/24
  • ユダヤ人はドイツに何をしたのか~~「国際秘密力研究叢書」を読む1

    第一次世界大戦時のドイツユダヤ人 安江仙弘 国際秘密力研究叢書の第一冊目は、このブログで何度か紹介させて頂いた安江仙弘著『ユダヤの人々』(昭和12年刊)である。戦後の歴史叙述の中では、ナチスがユダヤ人を迫害したことは必ず書かれているが、なぜナチスがユダヤ人を迫害するに至ったかについて詳しく解説しているは殆んど見当たらない。 陸軍きっての猶太問題研究者である安江は、このの中でユダヤ人がドイツ人に何をしたかについてこのの第7章で解説しているのだが、まず第一次世界大戦でドイツユダヤ人がどのような動きをしていたかについてこう述べている。 ドイツは、連合諸国を向こうに廻し、戦場では到るところ常に連合軍側を撃破し、その領土内へは敵をして一歩も踏み込ませなかった。しかしながら終局は大敗の結果をもたらし、ドイツ大帝国は崩壊し、ドイツ人は屈辱を忍び、連合国側に対し無条件降伏を余儀なくせねばならぬ破目に

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    ot_nail 2022/07/21
  • 北京で排日運動が開始された背後に英米人の煽動があった

    前々回の「歴史ノート」で、第一次大戦後の一九一九年に開催されたパリ講和会議で、わが国が提案した人種差別撤廃案が否決されたことからアメリカ各地で黒人暴動が起きたことを書いたが、中国の排日運動がいつから始まったかを調べると、パリ講和会議において、人種差別撤廃案が賛成多数であったにもかかわらず、議長であったウィルソン米大統領が「全会一致でないため提案は不成立である」との理由で否決した日からわずか二十二日後に北京で大規模な排日運動(「五四運動」)が行われているのである。 「五四運動」はなぜ起きたのか このブログで中国研究者の長野朗の著作を何点か紹介させて頂いたが、彼は陸軍の軍人として辛亥革命後中国に派遣され、「五四運動」が始まった頃には北京の中国人の家に下宿していて、「排日運動」の始まりを自分の眼で見て来た人物である。 長野は大正十年(1921年)に中国問題に専念するために軍を辞し、その後共同通信

    北京で排日運動が開始された背後に英米人の煽動があった
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    ot_nail 2022/07/18
  • 戦前の新聞社には、世界戦争を引き起こす影の勢力としてユダヤ勢力を捉える記者がいた

    第一次世界大戦とユダヤ人 戦後の通史などでは、第一次世界大戦にユダヤ勢力が関与したことは一切触れられることがないのだが、戦前の新聞には、その点について明確に指摘されている記事がある。 戦後の教科書や通史には、第一次世界大戦の原因について、サラエボでオーストリアのフランツ・フェルディナント大公がセルビアの青年に暗殺された(サラエボ事件)ことがきっかけとなって、オーストリアがセルビアに宣戦布告し、その後ヨーロッパ列強が参戦したように記述されている。しかし、戦後の通説とは大きく異なる解説が、戦前の新聞には書かれていることを紹介したい。 満州日日新聞 昭和16年12月2日 神戸大学経済経営研究所 新聞記事文庫 上の画像は、昭和16年12月に満州日日新聞に連載されたユダヤ問題についての解説記事だが、連載の三回目に長谷川泰造は、第一次世界大戦の原因についてこう述べている。 長谷川 近世史を繙(ひもと)

    戦前の新聞社には、世界戦争を引き起こす影の勢力としてユダヤ勢力を捉える記者がいた
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    ot_nail 2022/07/16
  • 関東大震災で日本支援に動いたのち米国黒人が白人に抵抗できなくなった経緯

    人移民と米国黒人との関係は良好であった レジナルド・カーニー著『20世紀の日人』によると、米国黒人たちが自分たちと日人を同一視する見方が一般的になったのは一九二〇年代だという。その当時黒人向けメディアの『フィラデルフィア・トリビューン』紙が西海岸で行った調査によると、次のように記されている。 黒人たちは、日人を心から尊敬している。同じ『抑圧された民族』であるにもかかわらず、「自分たちのために、一生懸命努力する」日人の態度は、見習うべきものである、と。 『20世紀の日人』p.82 アメリカ西海岸では白人と日人と黒人が混在して居住し、摩擦と協調の日々を繰り返しながらも同じアパートで暮らしていて、概して黒人と日人との関係は良好であったようだ。前掲書にはこう記されている。 白人は、黒人が移り住む前の一九一〇年にはすでに西海岸に住んでいた。日人については、ちらほら移り住みはじめた

    関東大震災で日本支援に動いたのち米国黒人が白人に抵抗できなくなった経緯
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    ot_nail 2022/07/12