友人や家族と過ごしているとき、そして会社で働いているとき、僕らは常に怒りから逃れることが出来ない。やれ最近太ったねだの、結婚しないのかといった余計なお世話だの、今日中にこれやっといてといったパワハラまがいの行為に対して、怒りが捧腹絶倒【ほうふくぜっとう】だろう。ひと口に怒りといっても、悲しみ、悔しさ、いら立ちなど様々な感情と共に起きるため、起点となる感情が複数あり、単純な1つの感情を抑えればよいとはならず、なかなかコントロールが難しい。 ただ、感情の赴くまま、怒りの赴くままに任せて発言すると、失敗することは目に見えている。そのときは確かに気持ちがいい。気持ちがいいのだが、一時の快楽に身を任せると手痛いしっぺ返しを食らう。相手を怒ったのにもかかわらず、失敗していたのは実は自分でしたとか、同じようなミスを犯して自分が怒った相手に慰められたら目も当てられない。穴をほじくりかえして、叫びだしたい。