オオハリアリ(大針蟻、Pachycondyla chinensis)は、ハチ目・アリ科・ハリアリ亜科・オオハリアリ属に分類されるアリの一種である。北海道を除く日本全国の海岸部や林縁部から住宅地にいたるまで多様な環境に生息し、ハリアリの中では極普通に見られる種である。 形態[編集] オオハリアリの雄アリ 働きアリは体長4 - 4.5ミリメートルほどになる。触角柄節の長さは頭部後縁を越え、胸部と腹部の間にある腹柄節は短く高い[1][2]。女王アリと働きアリの体色は黒色を基本とするが、大顎と脚は褐色であり、腹端には発達した毒針をもつ[3]。 一方、オスアリは淡い黄褐色で、大顎は縮小し痕跡的である[1]。 分布[編集] 日本においては北海道を除く本州、四国、九州の各地と南西諸島、小笠原諸島に分布する。日本国外では台湾、朝鮮半島、中国、インドシナ半島に自然分布し、ニュージーランドとアメリカ合衆国に移