今回は,ツェナー・ダイオードを使ったシャント・レギュレータの基礎について解説します.図1の回路において,負荷電流(IL)は一定であり,電圧源(VS)が48V,電圧(VZ)が33Vで,RSの抵抗値によりD1に流れる電流が変わります.この電流と負荷電流の条件で,33Vを出力する回路として成り立つか,また,そのときのRSとD1の消費電力を計算し,RSの定格電力とD1の許容損失以内となるかを検討することによりRSの抵抗値が求められます. シャント・レギュレータは,負荷と並列になるように接続して使います.電源からRSを通り流れる電流は,負荷とシャント・レギュレータ(ツェナー・ダイオード)に分流します.出力電圧は一定であることから,負荷電流が増えればシャント・レギュレータの電流は減り,また,その逆の負荷電流が減ればシャント・レギュレータの電流が増えて,RSに流れる電流は一定となります. これは電源から