ワサビ(山葵[7]・山萮菜[8]、学名: Eutrema japonicum)は、アブラナ科ワサビ属の植物。日本原産[9]。中国大陸の近縁種とは、約500万年前に分化したと推定される[9]。山地の渓流や湿地で生育し、春に4弁の白い小花を咲かせる。 根茎や葉は食用となり、強い刺激性のある香味を持つため薬味や調味料として使われる。日本で栽培・利用される品種は本ワサビとも呼ばれ[10]、加工品を含めてセイヨウワサビ(ホースラディッシュ)と区別される。食欲増進作用のほか、抗菌作用がある。 漢字で「山葵」と書く由来は諸説あり、一説には深山に生え、ゼニアオイ(銭葵)の葉に似ているからといわれている[11]。ワサビの語源については、平安時代中期の『本草和名』(918年)には、「山葵」の和名を和佐比と記している。同じく平安時代の『和名類聚抄』にも和佐比と記されている。悪(わる)・障(さわる)・疼(ひびく)