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ブックマーク / nature3d.net (4)

  • 3Dプリンタのビード断面形状を決めているもの

    3Dプリンタにおいて、吐出された樹脂がどういう形状で定着するかというのはとても重要です。よく言われますが、定着した樹脂のビード断面形状が丸いと造形品の内部に空隙(ボイド)ができてしまい、造形品の強度が低下します。以前に積層ピッチを小さくした方が積層強度は上がるということをご紹介しました。積層ピッチと造形品強度の関係 吐出ビードの形状は論文でも研究の対象となっていて、ビードの形状や、造形品全体の内部構造がどうなるか、シミュレーションしている例がよく出てきます。下記を例に、造形条件をどう振るとどうなるのかというのを見てみましょう。 Experimental validation of a numerical model for the strand shape in material extrusion additive manufacturing (見られない方はAccepted Manus

    3Dプリンタのビード断面形状を決めているもの
  • 積層ピッチと造形品強度の関係

    造形品の積層強度を上げるためにいくつか方法があるというのは以前ご紹介しました(造形品の積層強度は結局どうすれば上げられるのか)。その中でも一番調整が簡単なのは積層ピッチです。時間を気にしないのであれば、積層ピッチは変更しても他に悪影響が出ることが少ないため、比較的調整が容易です。積層ピッチと造形品強度に関係があるというのは感覚的にも理解できるかと思います。以下の図を見てもらえれば一目瞭然です。 積層ピッチを大きくすると樹脂が丸い形で吐出されやすくなり、接触部分が減ります。そのため積層ピッチを大きくするほど積層強度は下がります。逆に、小さくすれば積層強度は上がります。ただし積層ピッチを増やすことで接触部分の増加は緩やかになるため、どこかで積層強度は頭打ちになることが予想されます。 では実際に積層ピッチと造形品強度にはどんな関係があるのでしょうか。こちらの論文に具体的に実験した例がありましたの

    積層ピッチと造形品強度の関係
  • 3Dプリンタ造形中にどんな有害ガスが出るか

    3Dプリンタが低価格になったことで急速に普及し、消費者向けとしても広く使われるようになってきました。それと同時に、造形中に溶融樹脂から発生する有害物質についての影響も懸念されるようになってきています。Szymon Wojtyłaらは、Is 3D printing safe? Analysis of the thermal treatment of thermoplastics: ABS, PLA, PET, and nylonの中で3Dプリンタで発生するVOCについて調べています。VOCというのは揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)の略で、トルエン、キシレン、酢酸エチルなどが一般的によく知られています。以下この文献と結果についてご紹介します。 彼らは市販の3Dプリンタ用フィラメント(ABS、PLA、PET、ナイロン)について、溶融状態の樹脂を高温保持する

    3Dプリンタ造形中にどんな有害ガスが出るか
    otori334
    otori334 2020/08/07
    “放出される粒子は10~115nmと非常に小さい(中略)HEPAや活性炭は3Dプリンタで発生する有害物質を捕捉できないため、別のフィルタが必要ですが、光触媒が一つの解決策になりえるとしています”
  • 3Dプリンタ ダイレクト式とボーデン式の違いは?

    Direct vs Bowden extrusion. Source: 3dprinting.com フィラメントを使うFDM式の3Dプリンタはダイレクト式、ボーデン式に分類されます。どちらも加熱したホットエンドにフィラメントを押し込んで吐出するというのは同じです。一見どちらでも同じように見えますが、大きく違いがあります。 最近は3Dプリンタが普及してかなり安価な機種も数多く出てきました。何を選ぼうかと迷うこともありますが、価格やレビューだけでなく、構造にも目を向けてプリンタを選ぶとより満足のいく3Dプリントができるかと思います。 エクストルーダーがプリントヘッドに直接取り付けられている方式です。ノズルとエクストルーダーの距離が短くなっています。 長所 吐出が良好になる エクストルーダーがプリントヘッドにあるため、ノズルに直接力がかかりやすく、吐出が安定しやすくなります。 リトラクションが

    3Dプリンタ ダイレクト式とボーデン式の違いは?
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