表1 鈴木-宮浦反応により、フェニルボロン酸という物質と表の反応物をある条件で反応させた場合の生成物の収率(%)を示した。 なぜ無視できない量の金属が撹拌子にくっついてしまうのかについて、彼らは理論的な考察を行っています。それによると、撹拌子が機械的にダメージを受けることで、テフロンの分子中の結合が一部切れると、パラジウム等の金属が強くテフロン分子に結合することも分かりました。よって新しくて表面なきれいな撹拌子よりは、わずかでも亀裂が入ったような撹拌子は、より金属がつきやすいと考えられるのです。 彼らは、使い古しの撹拌子は効率の良い触媒になり得ることが分かったので、触媒反応の実験では必ず新品の撹拌子を使ったときの実験もあわせて行うべきだと結論づけています。さらに、今後金属が結合した撹拌子自体が、これまでにない性能の触媒となる可能性も持っていると言っています。まさに瓢箪から駒かもしれませんね
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