コロナ禍とスコットランド独立――UKの終わりの始まりか? 久保山尚 スコットランド史、スコットランド政策研究 国際 2020年夏、コロナ禍中のUKでスコットランド独立が再びニュースになっている。というのも、最近の世論調査で独立支持が着実な伸びを見せ、最新の7月上旬の調査では独立賛成54%(「わからない」回答を除く、以下同)とかつてない高い数値を示したからだ。 この状況を受け、ボリス・ジョンソン首相は7月下旬に急遽スコットランドを訪問し、UKの連合を保つ重要性を訴えた。UK政府の各省もスコットランドに対する同様のメッセージの発信を強化するよう伝えられているようだ。政府はちょっとしたパニック状態にあるとする報道もある。 スコットランドを急遽訪問したジョンソン首相 © Robert Perry/Pool/Getty 独立支持増加の背景には一体何があるのか。そしてスコットランド独立は本当に起こるの