アイヌ語の勉強は懐疑的にならなければならないか? 携帯電話の言語学習アプリDROPSはユネスコ国際先住民族言語年の活動の一環としてアイヌ語白老方言の学習コンテンツをリリースした(1)。アイヌ語がアプリによって電子化したのはこれが初めて。僕のポリグロット仲間の中にもすでにDropsを使っている人がいて、早速アイヌ語にも取り掛かっているようだ。 1.注意点 しかしながら、コース内容の全てが模範的とは言えなさそうだ。学習の際ちょっと注意が必要だと思う。下記は自分でもアプリを使ってみて、個人的に思った注意点だ。 <発音> アイヌ語では日本語と異なり、nやm以外の子音で終わったり、音の間が子音で切れたりする単語もある。しかしながら、声を吹き込んだ人が日本語のフリガナを読むような形で声を吹き込んでいると思われる。あるいはカタカナを使ったアイヌ語の綴りを読みつつも、子音を表す表記を無視して、カタカナの