アル=カーミル(al-Malik al-Kāmil Nāsir al-Dīn Muḥammad b. Abū Bakr b. Ayyūb;アラビア語: الملك الكامل ناصر الدين محمد بن أبو بكر بن أيوب 、生没年:1180年 - 1238年3月6日)は、アイユーブ朝の第5代スルターン(在位:1218年-1238年)。初代スルターン・サラディンの弟に当たる第4代スルターン・アル=マリク・アル=アーディル・サイフッディーン・アブー・バクルの子で恐らく長子。本名はナースィルッディーン・ムハンマドで、アイユーブ朝のスルターンに即位するにあたり冠せられた尊称「アル=マリク・アル=カーミル」から通常「スルターン・(アル=マリク・)アル=カーミル」などと称される。アラビア語で「カーミル al-Kāmil 」は「完全(なるもの)」を意味する。 父がスルタンの在