ペルー早稲田大学探検部員殺害事件(ペルーわせだだいがくたんけんぶいんさつがいじけん)とは、1997年にペルーで発生し、早稲田大学の日本人学生2名が犠牲になった殺害事件。探検部に所属する2名が、アマゾン川をイカダで下る冒険旅行の途中、営利目的のペルー陸軍の兵士に暴行のうえ殺害された。事実誤認を指摘された橋本龍太郎首相の言動[1]や事件への対処能力、補償問題、海外での日本人の安全確保、冒険の是非などさまざまな議論も起きた事件である。 この冒険旅行を計画および実施し、事件の被害を受けたのは、当時、早稲田大学理工学部3年生と商学部3年生の2名であり、以後それぞれAとBと表記する。事件の主犯格のペルー陸軍の軍曹(事件発生当時)をXと表記する。また人物の肩書、施設名称などは、事件発生当時のものである。 事件の背景[編集] ペルーにおける日系人の状況[編集] 日本からペルーに移民が始まったのは、公式には