【北京共同】東日本大震災の影響を受け、中国各地で17日、庶民が食塩などの食料買い占めに走り、スーパーでは品切れが相次いだ。日本の動きが飛び火した格好だ。 中国では「震災の影響で海水が汚染され、塩が不足する」「ヨード入り塩は放射線の影響を抑える」といったうわさが拡大。北京市中心部のスーパーでは朝から塩を買う行列ができた。店内で「何で食塩がないんだ」と怒鳴る男性も。男性は近くにあったしょうゆを買い込んでいた。 中国当局は「食塩の備蓄は十分にあり、買い占めに走る必要はない」と消費者に冷静な対応を呼び掛けた。 報道によると、広東省、浙江省、安徽省など各地で同様の買い占めが拡大。インターネット上には浙江省寧波で商店に殺到する消費者の写真が載り、「日本でも混乱はないのに、中国でパニックになった」との書き込みがみられた。 日本メーカーの粉ミルクの買い占めも起き、価格が2倍近くに高騰。日本メーカーの粉ミル