入管施設収容時を振り返り「命が助かったのは運が良かっただけ」と語るメヒリバンさん=埼玉県川口市で、加藤隆寛撮影 6月20日は「世界難民の日」。昨年、日本で難民認定を申請した外国人1万493人に対し認定されたのは42人にとどまっており、日本は世界でも有数の「難民不認定の国」だ。また、申請期間中に家族と引き離され、入国管理局の施設に収容される人もいる。6歳で来日したクルド人のドルスン・メヒリバンさん(24)は「勉強して未来を切り開きたい」との思いをくじかれた経験を踏まえ、「外国人でも努力すれば進学できて、希望する職に就けるようになってほしい」と訴える。【写真映像報道センター・丹治重人】 2017年秋から約半年にわたって東京入管の施設に収容され、現在は仮放免中のメヒリバンさんは、夫のアルペルさん(26)と埼玉県川口市のアパートで暮らす。国籍のあるトルコに戻れば「命の危険がある」との判断からだが、