文部科科学省で行われた有識者会議の資料が話題になっている。経営共創基盤(けいえいきょうそうきばん)CEO・冨山和彦氏が作成した提案書だ。 資料では、グローバル経済圏とローカル経済圏で産業構造が2つに分かれているとし、今後はそれに合わせた教育を行うべきではないか、という内容だ。■グローバルとローカルの違い。 特に注目されているのがローカル経済圏、つまり国内で雇用される人材について、生産性を高めるために教育内容を職業訓練的なものにすべきという提案だ。学問よりも実践力を、とある。 配布資料ではシェイクスピアより観光案内が出来る英語力を、ポーターの経営戦略より簿記や会計ソフトの使い方を、と非常に具体的だ。 提案に対する反応は圧倒的に反対が多いようだが(中には人間性を疑う、といったような過剰反応を示す人も少なくない)、大雑把に見ればビジネスに携わる人は賛成、教育に携わる人は反対、という立場で分かれて