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ブックマーク / takedanet.com (15)

  • 武田邦彦 (中部大学): 花粉症で苦しめさせるために杉を切らせない環境省

    戦争ではげ山になった日の森林を守ろうと、戦後まもなく、つまり60年ほど前、盛んに植林が行われた。その時に「杉」が植えられた。 「杉」というのはおおよそ40年から50年経つと伐採して材木として使用する.庭の木で分かるように樹木というのは成長する. そして、自然を守ると言う点では森林というのは自然林(なら、クヌギ、クリなどが主)と人工林(杉、檜など)が50:50ぐらいが適当とされている。 だから、戦後に植えた杉は今から20年ほど前から順次、伐採し、日の林業を盛んにしなければならなかった。何しろ日は世界でも3大森林国に入る。 ・・・・・・・・・ ところが、利権に巣くう環境省と環境団体が「樹木を切るな」という奇妙なことを言いだし、NHKや朝日新聞が後押しをして杉を切らなくなった。 もちろん、杉は寿命が来るので、盛んに花粉を出す。1960年頃から日に花粉症という新しい病気が発生したが、この病

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    otsune 2013/03/13
  • 武田邦彦 (中部大学): 「理科離れ」・・・君の判断は正しい(先輩からの忠告)

    「rikabanaretdyno.216-(6:33).mp3」をダウンロード 「理科離れ」が進んでいる。日は科学技術立国だから250万人ほどの技術者が必要で、少なくなると自動車もパソコンもテレビも公会堂も作れなくなるし、輸出もできずに料や石油を輸入することもままならない貧乏国になる。 だから、どうしたら理科離れを防ぐことができるか?と学会、文科省などが苦労している。でも、私は子供に理科をあまり勧められない。 ・・・・・・・・・・ 理科が得意な子供は「アルキメデスの原理」を理解できる。そうすると「北極の氷が融けても海水面は上がらない」ということが分かる。それを学校で言うと先生から「君は温暖化が恐ろしいのが分からないのか!」と怒られる。 理科が得意な子供は「凝縮と蒸発の原理」が理解できる。そうすると「温暖化すると南極の氷が増える」と言うことが分かる。でも、それを友人に言うと「お前は環境は

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    otsune 2012/08/16
  • 武田邦彦 (中部大学): テレビでの発言の追補(2) 大学と教授の関係について

    私の所属する大学に私の発言に対する抗議の電話が多く、事務の方はじめ多くの方にご迷惑をおかけしています。大学と教授の関係は多くの方がお考えとは少し違います。その根的なことはこのブログにも書いてありますが、簡単に説明します。 普通のサラリーマン(私の若い頃はサラリーマンでした)は組織に所属し、その言動は組織の許可をいただいて行います。それは学術的な発表でもそうです。ところが大学は「専門家集団としての教授の集まり」であり、「学問の自由という権利を持っている人たちで構成され」、「それが日社会の要請である」という特殊性があります。 つまり、研究や教育についての一定の義務を正しく実施すれば、言動は憲法によって守られ、たとえ大学全体の方針と異なっても自由は活動が許されています。 従って、もちろん外部では科学的な発信をする必要がありますが、普通の組織とは違うので、ぜひ、大学の方に問い合わせをせず、私の

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    otsune 2011/09/08
  • 武田邦彦 (中部大学): 「節電」は本当に必要なの?(2) 本当は津波ではなかった!

    先回、電気代がなぜ高いかを設備稼働率ということで整理をしてみた。 原発事故が起こった後の3月14日、東電の設備は6300万キロワットもあるのに、東電管内の国民が使った電気は、わずか2800万キロワットだった。 それでも東電は「計画停電」をすると言い張っていた。 その理由は「原発が事故を起こしたから」ということで、多くの国民は「仕方が無い」と思った。 ・・・ 3月14日の状態 電気設備    6300万キロワット やられた原発   200万キロワット(運転中のもの(203)) 差し引き    6100万キロワット(作る事ができた電気) 消費量     2800万キロワット ・・・ えっ!と驚く数字だ。 福島第一原発の発電量は全部で470万キロワットだが、事故当時、4号機から6号機までは定期点検中で、もともと動いていなかったから、3月14日に東電が「実質的に事故でやられた原発の発電量」はわずか

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    otsune 2011/07/06
  • 武田邦彦 (中部大学): お母さんに「風評被害」と非難する人は人間か?

    (この記事は子供を守ろうとしているお母さん方が、「風評」といわれて切ない気持ちになっているので、それを応援するためのものです) 少しでも子供を被曝させたくないと懸命になって材を求めているお母さんに「風評被害を言うな!」と責める鬼のような学校の先生、市役所の公務員、そしてジャーナリストがいます. その理由は二つあるようです. 1)   暫定基準値以下だから「被曝する」というのは言いがかりだ、 2)   政府が1年100ミリまで大丈夫と言っている。 二つともウソなのです。 学校の先生も市役所の公務員も、かつては真面目な人たちでしたが、一体、どうしてしまったのでしょうか? ・・・解説1・・・ 日の水道局がかつて基準としていたように、 「日人は水道だけを飲んで生きているのではない.従って、水道の基準は、1年1ミリシーベルトの一般的な基準をさらに10分の1にして、0.1ミリシーベルトの被曝にな

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    otsune 2011/06/09
  • 武田邦彦 (中部大学): 新しい「信頼される」生産者・流通の時代に!

    少し前に、日で盛んに中国材を批判した時代がありました。 それに対して、中国は「品の安全の基準はしっかり守っているし、実際、中国で大きな問題は起きていない」と言っていました。 でも日国内の不信感は変わりませんでした。 それは、「どうせ中国がそんな事言っても、信頼できないから」ということだったでしょう。 つまり「信頼」というのは、多くの生産者や流通の人がすでに良くわかりのように、単に数字上のこととか、言葉で言ったということではなく、買う人の信頼をどのように得るかということにかかっていると思います。 ・・・・・・・・・ 現在、材と放射線の関係で多くの人の不信感を呼んでいるのは、現実に福島原発が始まった時から今までの経過なのです。 その最も良い例が水道の規制値です。 世界の基準値としては、WHOが1ベクレル(リットルあたり(以下同じ))で、ドイツガス水道協会が0.5ベクレル、アメリカ

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    otsune 2011/05/24
  • 武田邦彦 (中部大学): 私たちの知識とは・・・

    100年後の気温が3℃上がると言う。300年経つとエネルギーが枯渇すると言う。 でも、100年後、300年後というのはそれほど判るものだろうか? それに、時代は少しずつ早く変化しているように見える。今から100年後というと、200年前ぐらいに相当するかも知れないし、300年後というと600年前になるかも知れない。 コペルニクスが「天体の回転について」というを出版して「地球が宇宙の中心ではない」と言ったのが約500年前、ニュートンが万有引力を発見したのが300年ほど前だ。 絵はニュートンが「太陽の光は七色だ」ということを明らかにした実験の図だけれど、300年前というとそんな状態だった。 そして、パスツールがこれも絵で示した「鶴首の実験」をしたのが今から140年ほど前で、その時に始めて「病気はどうやら悪霊でなるのではなく、病原菌らしい」と判ったのだ。 そして、その頃、ドイツの大科学者ヘルムホ

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    otsune 2010/04/26
  • 武田邦彦 (中部大学): もう少し、良い日本に住みたいな

    最終的にはどうなるか判らないけれど、毎日、テレビを見ると気が滅入る。 首相は1ヶ月に1500万円ずつ、10億円ぐらいを「お母さん」からもらったと言う。そして「そんなことは全く知らなかった」と真面目な顔をして言っている。 ホント?とも聞きたくない。 なんで1月1500万円なのだ? もし10億円をあげたいなら10億円をそのままあげても良いじゃないか。首相は知らなかったかも知れないが、お金をあげたお母さんは知らなかったの? 受け取った秘書か執事は知らなかったの? 銀行だって大口だから、なにか連絡が無かったの? あまりにバカらしくて聞いていられない。 「首相はウソをつくに決まっているじゃないか」と言われたが、それも切ない。 ・・・・・・・・・ 「心臓が悪くなって、心配になったから4億円を家族の名義にした」と幹事長。 ホント?とも聞きたくない。 4億円って政治資金?幹事長の奥さんの生活費? 生前贈与

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    otsune 2010/01/30
  • 武田邦彦 (中部大学): 凍える手

    幸枝はまだ暗いうちにゴソゴソと布団の中でもがいていた。 もう3ヶ月前になるだろうか、少し無理して押し入れの箱を取り出そうとしたら膝を痛めてしまって、それは少しずつひどくなっていた。 でも、今日から「ゴミの分別の監視」を頼まれている。嫁いでこの家にすむようになってからというもの、幸枝にとってご近所との付き合いは命より大切なものだった。 やっとの思いで掛け布団をのけ、布団をずるようにして立ち上がった。あたりはまだ暗く、冬の寒気が幸枝の肌を刺した。いそいで綿入れに手を通し、手袋をはめる。そうしてノロノロと動き回る間に、幸枝は体の芯まで冷え切ってくるのだった。 ・・・ああ、ほっかカイロを買っておけば良かった・・・ 玄関のドアーを開け外の出た幸枝はゴミの集積所まで足を引きずりながら歩いた。この地域は朝の収集が早いので、住民は6時から6時半にゴミを出す。それをゴミ当番が分別を確認し、ペットボトルのふた

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    otsune 2009/12/25
  • 武田邦彦 (中部大学): 予想をするようになった日本経済新聞

    若い人が新聞を読まなくなり、絶滅寸前だが、私の世代では新聞を読むと言ったら第一に朝日新聞、第二に読売か毎日で、日経済新聞を読むと言えば大企業の部長さんという感じだった。 でも、私は若い頃から日経済新聞が好きで、株式の欄などのように当時の自分にはあまり関係ないところは見ないようにして、政治、経済、スポーツなどを中心にして読んでいた。 日経済新聞のスポーツ記事などは、ただほめるだけではなく、適度に批判的事実も書かれていて、良い紙面だった。 つまり、あまりお金に関係のない私にとって、当時の日経済新聞が「良い新聞」だったのは、「新聞が過度な価値観を持たずに、事実を中心として書かれている」からだった。 ・・・・・・・・・ 朝日新聞は、常にある価値観があった。新聞が価値観を持つのが良いことなのかどうかは判らないが、とにかく朝日新聞はそういう考えで紙面を作っていた。 昔から「朝日新聞は偏向してい

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    otsune 2009/11/26
  • 武田邦彦 (中部大学): 「エコ」は「道徳」だから強制しないで・・・

    「お米を作ってくれた人に感謝するのよ! 残しちゃだめよ!」 と小さい頃,お母さんが言っていた. 「紙は裏まで使うのよ! 何でも物を大切にしなければ・・・」 とも教えてくれた。 それは,「エコ」とも「利権」とも関係のない純粋な思いであり,いわば道徳である. そえがいつの間にか「環境のため」にかわり,お母さんが家庭で子供を教育するのではなく,年収が1000万円を超えて,東京に住み,贅沢な生活をしている人からお説教をらうようになった. 「節約」はその人の信条であり,思いである。決して,人に強制するべきことではない.もし,国や自治体が国民や市民にするなら,経済発展を遅らせてGDPの伸びを抑えるとか,工業のお金を農林水産業にまわすなどが「政策」であり,個人個人の信条まで政治やNPOが入ってはいけない. ・・・・・・・・・ はたして「浪費」と「節約」のどちらが「優れて」いるのだろうか? 節約するとお

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    otsune 2009/07/27
  • 武田邦彦 (中部大学): 補助金のために子供にウソを教える 教科書編

    補助金が欲しいために国家規模で子供にウソを教える運動が進んでいる。それでも最初は「森林はCO2を吸収する」といった,いわば若干の言い訳ができるものに限定されていたが,最近では種が尽きたこともあって,露骨な「子供ダマシ」が多い。 たとえば,「温暖化防止のために電灯をこまめに消しましょう」と言った直後に,「温暖化防止のために電気自動車に乗りましょう」と来る. 学校の先生は生徒さんから,「なぜ電灯の電気は温暖化になるのに,電気自動車の電気は影響がないの?」と質問を受けてどのように答えているのだろう? 「先生,大量生産,大量消費がエコに悪いと教えていただいたけれど,電気屋さんに言ったら,大きな冷蔵庫の方がエコポイントが多かったのだけれど,どうして?」と聞かれても困る。 ・・・・・・・・・ でも,それが露骨に教科書に載っていると言うことになると,一大事だ. 高等学校で使っている教育出版『新現代社会』

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    otsune 2009/06/02
  • 武田邦彦 (中部大学): 個人のもったいないと社会のもったいない

    環境に関心があり、節約精神もある方が、リサイクルに熱心なことがあります。というより多くの人が節約するためにリサイクルをしています。でも、リサイクルは新しく作るより資源を余計に使うことを知っている私にしてみれば、「なぜ、まじめで環境を良くしようとしているのにリサイクルをしているのかな?」という疑問がいつも私の頭を離れません。 「リサイクルは資源を節約できる」という人でも、毎朝、ごはんをべたらお茶碗を割ってリサイクルに出し、昼、ご飯をべたらまた割ってリサイクルに出すなどという人はいません。「リサイクルは資源を節約する」と言ってもやはり繰り返し使った方が良いのは御存じなのでしょう。ペットボトルをリサイクルに出せば節約になるならお茶碗もリサイクルに出すはずだからです。 長い間のこの疑問は、最近、カタログハウスというところが出した「ピカイチ事典」という厚い雑誌を送っていただいてわかりました。「買

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    otsune 2007/09/28
  • 武田邦彦 (中部大学): 緊急企画!!

    服部美佐子さんが次のような企画をしていただきました。環境に力を尽くしておられる方がご参加いただけます。是非、ご参加ください。 緊急シンポジウム 「環境問題のうそ」はウソ?ホント? 武田邦彦・中部大学教授を招いて 学者・事業者・ジャーナリスト・市民が徹底討論 武田教授の著書「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」(洋泉社)をご存知ですか。 ▼資源7倍・ごみ7倍になるリサイクル ▼猛毒に仕立てられたダイオキシン ▼地球温暖化を防げない京都議定書――など こうした内容が世間で物議を呼び、すでに25万部を突破しています。 では、その内容は正しいのでしょうか、それとも間違っているのでしょうか。 緊急シンポジウムを開きますので、ぜひご参集ください! 日時:10月7日(日) 午後1時半~5時半 会場:一橋大学・国立キャンパス 東2号館2201教室 交通:JR中央線国立駅南口6分 大学通り直進左側 東キャン

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    otsune 2007/09/22
  • 武田邦彦 (中部大学): 新潟の原子力発電所の漏洩事故

    2007年に起こった新潟の地震は数年間に二度の大きな災害となり、新潟の人は当に大変だ。そしてさらに柏崎の原子力発電所での放射線漏洩があり、地元の人に与えた影響は大きい。 でも、ニュースでは伝えられていないが、日の原子力発電所は「強い地震が来れば、付近の人は被爆する」という前提で作られている。そのことを、2006年の5月2日に行われた、 の速記録を引用してはっきりしておきたいと思う。 私は内閣府原子力安全委員会の専門委員で、この専門部会に出席していた。議題は原子力発電所の耐震指針である。 日の原子力行政は実に公明正大に行われていて、この会議もまた速記録もすべて公開である。だれでも聴講ができ、会議に行くことが出来ない人も速記録をネットで見ることができる。素晴らしい制度であり、お役所の努力でまったく正常に運営されている。 さて、会議では耐震指針が説明された後、私は次のように質問している。

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    otsune 2007/07/23
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