今回は「ギターその2『アルペジオ』」です。 アルペジオを、DTMでそれらしく表現する方法を紹介しましょう。 まずは図をダウンロードして下さい。 →図を見る 前回は「わからなくなったらギターを弾いている状態をイメージしてください。」 と書きましたが、今回もポイントは同じです。 アコースティックギターでよく聞く奏法に「アルペジオ」という方法があります。 コード構成音を中心に一音ずつ「チャラララ~」と弾く奏法です(図1)。 バラードなどで切ない雰囲気を出すにはぴったりの方法ですよね。 「これは一音ずつだから打ち込むのも簡単なんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、 これも雰囲気を出す方法があります。 ギターを弾いている状態をイメージして下さい。 一度弦をはじくと、左手で押さえている弦を握りかえるまでは、 弾いた音は鳴っていますよね? つまり、弾き終わった音をすぐ切るのではなく、 コードが変わ
今回は「転調」の実践編です。 転調の理論についてはバックナンバーで解説しているので、 忘れた方は読み返してみましょう。 転調には大きく分けて以下の2通りありましたね。 ●一時的な転調 ●本格的な転調 今回はドミナントモーションを使って、「本格的な転調」を実践してみましょう。 本格的な転調ではAメロ、Bメロ、サビなどブロックごとにKeyを変えるパターンがあります。 例えば Aメロ:key = C Bメロ:key = A サビ:key = C この場合、単純にくっつけただけでも、いちおう成り立ちます。 ですがスムーズにカッコ良くつなげるにはどうすればよいでしょうか? そうです。 答えの1つは、ブロックのつなぎ目にドミナントモーションを使ってスムーズに転調させる方法です。 ドミナントモーションとは、完全4度の進行でしたね。 例を挙げますね。 AメロとBメロのコード進行を以下のように仮定しましょう
今回は「アボイドノート(回避音)」です。 コードには、ある程度自由にテンションを入れることができますが、 使わない方がよい音(アボイドノート)があります。 この音は、使い方によってはおもしろい効果が得られますが、 コード内の他の構成音とうまく融合しない(響かない)音なので、 理由がない限り避けた方が無難です。 アボイドノートは簡単に言えば「半音でぶつかる音」です。 半音同士で隣り合う音を同時に弾くとすごく「きもちのわる~い」響きになります。 ホラー系にはいいかもしれませんけどね(笑) 図を見ながら一緒に確認していきましょう。 たとえば「Cメジャー・コード」の構成音は「ド」「ミ」「ソ」ですよね(図1)。 この3音に「ファ」を入れて弾いてみましょう。 …なんか気持ち悪いですよね。 これは「ミ」と「ファ」が半音でぶつかっているからなのです。 つまり、「Cメジャー・コード」では「ファ」はアボイドノ
今回は、「転調部分で使えるメロディ音のルール」について書いてみます。 転調とは、元のkeyから外れた音を使い、 変化を付けるテクニックです。 「転調を含むコード進行」は作れても、 転調部分で、どのようなメロディ音を使うことが出来るのか 悩んだことがある人も多いと思います。 詳しく説明すると深い内容になるのですが、 今回は簡易版を紹介します。 転調部分で使えるメロディ音を判断するには、 転調部分の「コード構成音とスケール」に着目します。 たとえば、以下のようなコード進行が出来たとしましょう。 ・C - Am7 - D7 - G7 このコード進行は、基本的にkey=Cのコード進行なので、 key=Cに当てはまらない、3つ目のコード「D7」が転調です。 「D7」部分で使えるメロディを判断するには、 まず「D7」のコード構成音を調べます。 すると「レ、ファ♯、ラ、ド」ですね。 次に、この4つの音を
今回は、「専用音源」について書いてみます。 DTMを使うには、音源(シンセ)が必要です。 最近のDTMには、音源が内蔵されているので、 別途、音源を用意しなくても、 すぐにDTMで、曲を打ち込むことが可能です。 ですが、DTMに慣れてくると、 内蔵音源では物足りなくなってくると思います。 特に、生楽器のリアルな音を使いたい場合は、 別途、「ドラム専用音源」「アコースティックギター専用音源」などの 専用音源を用意したほうが良いでしょう。 専用音源には、いろんな種類がありますが、 専用音源を使うメリットとしては、 大きく分けて、以下の3つがあるでしょう。 ・リアルな音質 ・リアルな奏法の表現 ・演奏パターンが用意されている では、1つずつ確認していきましょう。 【リアルな音質】 これは、先ほど書いたとおりですね。 専用音源は、音質がリアルです。 プロの演奏を丁寧に録音した音が そのまま使えます
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