難関の司法試験を突破した裁判官は、法廷の高い位置に座り続けると、無意識に「権力を持っている」と勘違いをしがち。どうして不可解な判決が頻発するのか、現役弁護士に解説してもらった。 「二人で青い鳥を探して」 対向車線からはみ出してきた車にぶつけられ、「もらい事故」にもかかわらず、ぶつけられた側が賠償責任を負った……。 約1年前、福井地裁が下した判決だ。このような、一般人の常識や道徳観念からずれた判決が増えている現状に警鐘を鳴らしたいと、セントラル法律事務所の代表弁護士・間川清氏は『裁判官・非常識な判決48選』(幻冬舎)を上梓した。間川氏は損害賠償事件などを中心に、多いときは年間200件以上の弁護士業務を担当する。 司法試験をパスしたエリート裁判官は勉強はできるのだろうが、ちょっと世間とズレてしまっている。間川氏にその代表例を紹介してもらった。 (1)「離婚なんかしないで二人で青い鳥を探して」
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