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政治に関するoyoyomのブックマーク (733)

  • 中国、日本、米国:緊迫するにらみ合い:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2013年11月30日号) 中国が新たに設定した防空識別圏は、この地域における憂慮すべき新たな動きを示すものだ。 中国国防省の報道官による11月23日の発表には官僚的な響きがあった。その内容は、東シナ海に新たに設定された防空識別圏(ADIZ)を飛行するあらゆる航空機は、必ず事前に中国当局に通告し、中国の航空管制官の指示に従わなければならないというものだった。 これに対する米国の反応は素早かった。11月26日、バラク・オバマ大統領は、B52爆撃機2機を派遣し、中国に通告することなく新しい防空識別圏を通過させた。 このようなにらみ合いは、米中の戦略的対立がエスカレートし、1996年以降では最も懸念される状況にあることを示している。1996年には、当時国家主席だった江沢民氏が台湾海峡でのミサイル演習のために多くの侵入禁止海域の設定を命じ、米国が航空母艦2艦を派遣する事態を招い

    中国、日本、米国:緊迫するにらみ合い:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 北朝鮮、正恩氏の叔父・張成沢氏が失脚か 韓国報道 側近2人が公開処刑 - 日本経済新聞

    【ソウル=加藤宏一】聯合ニュースによると、韓国国家情報院は3日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の叔父である張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長が失脚

    北朝鮮、正恩氏の叔父・張成沢氏が失脚か 韓国報道 側近2人が公開処刑 - 日本経済新聞
  • 伊上院、ベルルスコーニ元首相の議員資格を剥奪

    イタリア・ローマ(Rome)の自宅前でスピーチするシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)元首相(2013年11月27日撮影)。(c)AFP/FILIPPO MONTEFORTE 【11月28日 AFP】イタリア上院は27日、脱税で実刑が確定したシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)元首相の議員資格剥奪を賛成多数で決め、同元首相を国会から追放した。これにより同元首相が逮捕される可能性が高まるが、同元首相自身には波乱に満ちた20年の政治生命に幕を引く意思はないものとみられる。 首相を3度務めたベルルスコーニ元首相はローマ(Rome)の自宅前に集まった数千人の支持者に向け、この日を「辛苦の日、民主主義の死を悼む日」と表現、この議決にくじけることなく「闘い続ける」と強気の姿勢を崩さなかった。 同元首相は今後6年間、首相や議員への立候補を禁止され、また

    伊上院、ベルルスコーニ元首相の議員資格を剥奪
  • フィリピンの災禍:政治的、外交的ダメージも:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2013年11月23日号) フィリピンを襲った恐ろしい災禍は、政治的、外交的なダメージも与えている。 11月8日に台風ハイヤンがフィリピンにもたらした苦しみと惨状は、日を追うごとひどく見え、救援や復旧作業、復興にかかる費用は膨らむ一方だ。 これまでにおよそ4000人の死亡が確認された。1200人以上がなお行方不明で、負傷者は1万8000人を超え、直接的な被害を受けた人は1100万人に上る。 国連が当初呼びかけた3億ドルの緊急支援は、既にそれでは足りないと言われている。大規模な緊急援助が展開されているものの、ペースが遅く、無秩序で公正さに欠けると批判されている。 自然災害は多くの場合、重大な政治的影響をもたらす。壊滅的な被害をもたらした2004年の大津波は、復興を巡る諍いを招き、スリランカ政府と「タミル・イーラム解放のトラ」との対立を激化させただけだった。だが、同じ津波は

    フィリピンの災禍:政治的、外交的ダメージも:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 米国と世界:奇跡を起こせなくなったオバマ大統領:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2013年11月23日号) バラク・オバマ大統領は、どうすれば多少なりとも信頼を取り戻すことができるのか。 米国大統領が握る最も重要な権力は、拒否権でもミサイル発射権限でもない。人々を圧倒する説得力だ。米国大統領が語れば、世界が耳を傾ける。だからこそ、バラク・オバマ大統領にとって、信頼性が問題になるのだ。 人々がオバマ大統領の言葉を信じなければ、ことを思い通りに進める大統領の力は失われていく。実際、最近の数々の事態は、オバマ大統領に対する信頼を大きく揺るがしている。 国内では、医療保険改革の混乱のせいで、ほかのあらゆる事案を片づけるのが困難になり、国外では、オバマ大統領は弱腰で無関心と見なされ、同盟国の不満を招いている。 オバマ大統領に対する非難には、フェアでないものもある。誌(英エコノミスト)の米国外交に関する特集でも触れているように、オバマ大統領は前任者から2つの

    米国と世界:奇跡を起こせなくなったオバマ大統領:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 習近平国家主席は世界最強の指導者か? 中国の新指導部、経済を前進させ続けるだけで大忙し:JBpress(日本ビジネスプレス)

    習近平氏は今、世界最強の指導者だと言っても過言ではないかもしれない。公平を期するために言えば、競争は大して激しくない。 米国のバラク・オバマ大統領はシリア問題を巡り国外で誇りを傷つけられ、国内では自身の医療制度改革のみっともない失敗で弱体化した。早計かもしれないが、オバマ大統領は既にレームダックと見なされている。 ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、中国の基準から見れば中規模の国家のトップとして3期目の任期を全うできないかもしれない。 日の安倍晋三首相は、世界一見事な紙幣印刷機を管理しているが、世界一力強いとはとても言えない経済を任されている。こうして見ると、消去法で残るのが習氏だ。何しろ同氏は2020年に退任する時に世界最大になっている可能性がある経済の実権を握る期間がまだ9年ある。 鄧小平以来最も強い指導者、「決定」が描く野心的改革 しかも、習氏は国内で即座に権力基盤を強化してきた。わ

    習近平国家主席は世界最強の指導者か? 中国の新指導部、経済を前進させ続けるだけで大忙し:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 徳洲会側「猪瀬知事が1億円お願い」 NHKニュース

    東京都の猪瀬知事が去年の知事選挙の前に大手医療法人「徳洲会」グループ側から5000万円を受け取っていた問題で、関係者によりますと、徳洲会の徳田虎雄前理事長が次男の徳田毅衆議院議員から「猪瀬さんが『1億円をお願いしたい』と言っている」と伝えられ、「5000万円で対応しろ」と指示していたということです。 猪瀬知事は、初当選した去年12月の知事選挙の告示日直前に「徳洲会」グループから5000万円を受け取り、ことし9月に徳洲会が東京地検特捜部などの強制捜査を受けたあと全額を返却していました。 この経緯について猪瀬知事は、去年11月上旬に徳洲会の徳田虎雄前理事長に面会し、選挙への支援を要請したと説明しています。 関係者の話によりますと、その後、前理事長は次男の徳田毅議員から電話で「猪瀬さんが『余ったら返すのでまずは1億円をお願いしたい』と言っている」と伝えられたということです。 これに対し前理事長は

    徳洲会側「猪瀬知事が1億円お願い」 NHKニュース
  • オバマ大統領、レームダック化の危機 ほぼすべてのハードルで躓き、指導者としての威信失墜:JBpress(日本ビジネスプレス)

    「反オバマ」の動きがなぜこれほど広がるのか不思議だという方は、2016年の米大統領選挙に及んでいる影響に着目するといいだろう。2大政党はともに、物の行政経験の持ち主を擁立しようと候補者探しに取り組んでいる。 共和党の有力候補のリストには、現職の州知事の名前がずらりと並ぶ。民主党では、ヒラリー・クリントン氏が期待を一身に集めている。 万一、マサチューセッツ州選出で人気のあるエリザベス・ウォーレン上院議員が名乗りを上げても、クリントン氏はすぐに反撃できるだろう。ウォーレン氏には行政経験がない、と指摘することができるのだ。行政経験がないとどんなリスクがあるのか、今では誰もが知っている。 バラク・オバマ大統領が抱える、かつて人々の心を鼓舞する政治を生み出した難点が、今日では実行に向けた努力を求める機運を新たに創り出している。米国大統領の権限には限りがあるため、大統領という役職の強さはその時の大統

  • 小泉純一郎元首相が、記者会見までして「脱原発」を促す意味(山本一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

  • 米国を苛立たせる日韓関係:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2013年11月9日号) 米国は、日韓国の絶え間のない言い争いにひどく苛立っている。 日韓国という非常に多くの共通点を持つ両国は、パートナーになるのが自然だ。どちらも工業化の進んだ民主主義国家で、米国の密接な同盟国だ。そして、核武装した北朝鮮と台頭する中国という、同じ戦略的脅威に直面している。日の天皇は、皇室の祖先に朝鮮半島の血筋が入っているとさえ言われている。 1910年から1945年にかけて日韓国を占領したことに対する憤りは、薄れていてもおかしくないはずだ。しかし、過去の暗い影は年々濃さを増しているように思える。現在の両国関係は、1965年の国交正常化以降で最も冷え込んでいる。さらに、米国にとって心配なことに、両国の政府筋は一層の関係悪化を予測している。 日韓の古傷 2013年10月に開催された2つの地域首脳会議で日の安倍晋三首相を無視した韓国の朴槿

  • 中国共産党の重要会議に漂う亡霊:人口動態:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2013年11月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 政治局常務委員会の指導者たち(平均年齢65歳)が中国共産党の最重要行事の1つに向けて備えるなか、1つの問題がはっきり目につくところに隠れている。中国が急速に高齢化しているということだ。 60歳で元気な習近平国家主席が全体会議を迎えるのは、最高指導者の座に就いてからまだ3回目だ。今回の会議は、習主席が中国の長期計画を打ち出す場になると見られている。だが、国全体は急速に人間の人生の第6段階に近づいている。 豊かになる前に老いる中国 シェークスピアのバージョンでは、人生の5番目の段階は、鶏をたらふく詰め込んだ「太鼓腹」の丸々とした人間だ。残念ながら、中国は、大半の国民が豊かになる前に「痩せっぽっちでスリッパを履き、耄碌(もうろく)した」老年期に差し掛かっている。この国の平均的な生活水準は、エクアドルとジャマイカの生活水準の間のどこかに位置

  • ウクライナからの食糧供給に向けて種をまく中国:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2013年11月6日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ウクライナの首都キエフ。とある建物の会議室のテーブルには、中国ウクライナの旗が並んで置かれている。世界で最も人口が多い国と世界有数の肥沃な農地が実り多い盟友関係を新たに結んだしるしだ。 「今頃はきっと、中国の誰もが私の名前を耳にしていると思うよ」。ウクライナの億万長者、オレグ・バフマチュック氏はこう語る。 同氏は、世界第8位の規模を誇る農業企業ウクランドファーミングと世界第2位の鶏卵生産会社アバンギャルドコの創業者で、ここ1年半の約半分をアジアで過ごしたと話している。中国の国有穀物商社である中糧集団(COFCO)や飼料や肉の生産を手がける中国の民間企業ニューホープ(新希望集団)といった大手農業企業、そしてシンガポールの政府系投資会社テマセクなどと輸出や投資の交渉を行ってきたという。 肥沃な黒土に覆われた広大な土地を擁するもののイ

  • 懐疑論者の鼻を明かそうとする中国:JBpress(日本ビジネスプレス)

    外国の評論家や中国国内のブロガーからは、中国は経済・政治危機に向かっているとの予言が何度も聞かれる。しかし、この国の指導者層はまさに自信満々で、年率7%超の経済成長を少なくともあと10年続けられると信じている。 もしその通りになれば、既に世界で2番目に大きい中国経済の規模は今後10年間で2倍に膨らむことになる。そして、米国の経済成長と為替レートの想定次第ではあるが、中国は恐らく、2020年までに世界最大の経済大国になる。 この指導者層の自信を最も見事に体現しているのが、あの堂々とした体格の習近平国家主席である。筆者は先週、シンクタンクの21世紀理事会の計らいで北京に集まった外国人の1人として、この中国の指導者との会見に参加した。習氏の話しぶりは、少しロボットのような雰囲気があった前任の胡錦濤氏のそれに比べれば温かく、あまり格式張らないものだ。 中国皇帝との謁見を思わせる会合で習主席が語った

  • 諜報活動と米国:スパイのルール:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2013年11月2日号) 米国はスパイ行為をやめないし、やめるべきではない。だが、信頼を取り戻すためには、より明確な焦点とより厳しい監視が必要だ。 スパイ行為の第1のルールは、見つからないようにすることだ。外国の秘密を盗むことには、必然的に嘘をつくことや法律を破ることが含まれる。 米国は今、欧州で2種類のスパイ行為を行っていたことがばれたようで、ひどい有様に見える。 最初の容疑は、米国がドイツのアンゲラ・メルケル首相――米国が盗聴してきたとされる最大35人の世界の指導者の1人――の携帯電話を盗聴したことだ。2つ目の容疑は、米国が欧州市民の通信に関する膨大な量の情報を収集していることだ。あとで針を見つける必要が出てきた場合に備えて干し草を集めているというのだ。 どちらのニュースも、ロシアに亡命した米国国家安全保障局(NSA)の元契約職員、エドワード・スノーデン氏によっても

  • 自民保守派が猛反発 最高裁が婚外子相続規定に違憲判決 「めかけさんの子」差別発言も - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」

    http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/502028.html 自民党保守派の反発はエスカレートする一方だ。同月30日に開かれた参院自民党の勉強会でも、西田氏は「最高裁は非常識」とし「現行憲法と結びつけると今回の決定になるとすれば、現行憲法が間違っている」と主張。さらに参加者からは「なぜ正の子と『めかけさんの子』に違いが出るのか調べて理解してもらわなければならない」「『不貞の子』をどんどん認めていいのか」など、婚外子に対する差別的発言まで噴出した。 保守、というより、単なる馬鹿ですね。 日は法治国家であり法が支配する国で、法解釈の最終的な決定権は司法権を有する裁判所にあります。この問題については、かつては最高裁が合憲判決を出したこともありますが、その後の議論、検討を踏まえ、大法廷で慎重に審理した上での違憲判決であり、その理由を見ても、法の下

    自民保守派が猛反発 最高裁が婚外子相続規定に違憲判決 「めかけさんの子」差別発言も - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
  • 欧州の政治:民主主義の悪夢:JBpress(日本ビジネスプレス)

    批判的な向きに言わせると、欧州連合(EU)は罪の中で生まれた。民主的な正当性のない、エリートによって考案された、エリートのためのプロジェクトだ。 1970年代に作られた用語である「民主主義の赤字」を埋めるための試みはことごとく失敗した。欧州議会(EP)の直接選挙はどうか? 1979年に直接選挙制度が導入されて以来、投票率は下がり続けている。 EPに当の権限を与えたらどうか? EPがこれほど影響力を持ったことはかつてなかったが、EUに対する信頼は過去最低水準にある。 欧州の経済危機は、こうした慢性的な問題を急性のものにしている。1つの理由は、特にユーロ圏で、欧州委員会が各国の国民生活にかつてないほど深く立ち入り、予算から年金、賃金設定に至るまであらゆることに口を挟んでいることだ。 もう1つの理由は、来年5月のEPの議員選挙で有権者からの反発が予想されることだ。辛辣な発言をする移民排斥主義の

  • サーカシビリ氏の逮捕はグルジアをロシア勢力圏に追い込む:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2013年10月29日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) グルジアは「バラ革命」後の10年間で、破綻国家に近い状態から、しっかり機能し、経済も成長している若い民主主義国家へと変身を遂げた。2008年のロシアとの戦争、バラ革命を主導したミハイル・サーカシビリ氏の政権の権力独占志向、昨年行われた富豪の首相への平和的な権力移行といった出来事があった後でさえ、グルジアの変身に影響は及んでいない。 しかし、ここに来ていくつかのリスクが頭をもたげている。特に重要なのは、大統領を退任するサーカシビリ氏が逮捕される恐れがあることだ。また、同氏の仲間の多くには汚職の容疑がかけられているが、彼らはこれを政治的なものだと話している。 機を見るに敏なビジナ・イワニシビリ首相も、自らの率いる政党連合「グルジアの夢」が議会選挙で勝利してからわずか1年で辞任する予定だが、最近は一見矛盾したメッセージを発している。自分

  • 社説:変化の到来を告げたアルゼンチンの選挙:JBpress(日本ビジネスプレス)

    アルゼンチンのクリスティナ・フェルナンデス大統領は今週、めったに経験したことのない形で新たな1週間を迎える。過去10年間というもの――ファーストレディとして、また2007年以降は自らが大統領として――、同氏はアルゼンチンの政治の舞台で主役の1人、あるいは唯一の主役だった。 ところが、フェルナンデス大統領の「勝利のための戦線」連合が週末の中間選挙で痛手を負ったことを受けて、ほかの政治家と舞台を共有しなければならなくなった。すべての人がライバルではないが、全員の前途が大統領よりも明るい。 1つには、フェルナンデス大統領は再び大統領になれないことがある。3期目を懸けて出馬するための憲法改正に必要な議会での3分の2の過半数獲得は、もう絶対に手が届かない。 一方、勝利のための戦線は全国で33%の得票率を確保し、今後も国内最大の政治勢力であり続ける。だが、連合はアルゼンチンの人口と経済の4割近くを占め

  • 米NSAの電話盗聴、メルケル首相には許し難い背信行為:JBpress(日本ビジネスプレス)

    10月24日、ベルギー・ブリュッセルで、欧州連合(EU)首脳会議の開幕に先立ち記者会見するアンゲラ・メルケル独首相〔AFPBB News〕 ドイツ首相を8年、男性優位のキリスト教民主同盟(CDU)の初の女性党首を14年近く務めてきた後で、アンゲラ・メルケル氏のことをナイーブと表現することはできない。それどころか、世界で最もタフにして最も鋭く、最も慎重な辣腕政治家の1人だ。 また、共産主義のドイツ民主共和国(東ドイツ)に35年暮らしたことから、メルケル氏は西側で育った誰よりも監視下に置かれることがどういうことかをよく知っている。 ドイツ民主共和国の秘密警察シュタージは市民の生活のすべての秘密を知ろうとした。こうした国内スパイ活動の熱狂的な実施は、1989年に体制が崩壊するまでに、1万6000袋分のシュレッダーにかけられた資料は別にして、距離にして100キロ分の棚のスペースを埋めるだけの書類を

  • 東南アジアとの関係:米国不在で中国が存在感:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2013年10月19日号) 超大国が別件で取り込んでいる隙に、中国が東南アジアで好機をつかむ。 10月13日、中国の李克強首相が3日間の訪問予定でベトナムに到着した時、首都の道路沿いには何十万もの人が集まった。 だが、群集は李首相のためにそこにいたわけではなかった。その日は、ベトナムの国民的英雄の殿堂で故ホー・チ・ミン氏に次いで崇められてきた伝説の将軍、ボー・グエン・ザップ氏の国葬だったのだ。 実際、ベトナム国民の多くは、李首相の訪問のタイミングに不快感を抱き、ベトナム国民の悲嘆に割り込まないよう訪問を延期すべきだったと思った。「失礼」と「傲慢」という2つの形容詞がよく使われた。もう1つは「典型的」という言葉だ。 ハイレベルな中国外交の成果 そんなことに動じず、李首相はベトナムのグエン・タン・ズン首相との会談を「ブレークスルー」として描くことができた。両首相の会談は、2