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2012年7月24日のブックマーク (9件)

  • 大幅に減速する新興国経済

    (英エコノミスト誌 2012年7月21日号) 新興市場が迎えた停滞期は、長期的な成長への警告だ。 過去10年間、新興市場は世界最速のスプリンターとしての地歩を固めてきた。米国、そして次に欧州は次々と襲いかかる危機につまずいたが、中国はほとんど足を緩めずに走り続けた。ほかの主な発展途上国もほんの一時、ひと息ついただけだった。 投資家は新興市場の急成長がニューノーマル(新たな標準)になることに大金を賭け、北京やブラジリアの指導者たちは、自国の国家主導型の経済モデルの長所を世界に説いた。 しかし近年、そのスプリンターたちが息切れし始めた。中国政府は7月半ば、過去3年間で最も低い成長率を報告した。インドも最近、2004年以降では最悪の経済実績を記録した。 ブラジルは事実上失速している。国際通貨基金(IMF)は先日、いわゆるBRICs諸国4カ国のうちロシアを除く3カ国の成長予測を引き下げた(ロシア

  • ウォール街に挑むカリフォルニア州の破綻自治体 近視眼的な連邦政府に歓迎すべき揺さぶり

    (2012年7月23日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 今ウォール街に広がる空気として不確実性に匹敵するのが悲観論だ。米国経済の成長予測が引き下げられているだけでなく、米連邦準備理事会(FRB)のベン・バーナンキ議長は7月半ば、状況を好転させるためにFRBに何か手を打てるかについて、諦めとも取れるような発言を行った。 金利がこれほど低い――30年の住宅ローンでわずか3.7%――と、あと数ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下がったところで、大勢は変わらない。 議会がさらなる刺激策を断固として拒否し、輸出の成長が先細りになっているために、米国の次の経済回復局面が何によってもたらされるか見えてこない。専門家がはっきりしない先行きを見通そうとしても、麻痺状態しか見えない。 住宅ローンを強制的に買い上げ、再編へ だからこそ、サンバーナーディーノ市とストックトン市というカリフォルニア州の破

  • 時間切れが迫るモンティ首相 今こそイタリアに真実を告げよ

    (2012年7月23日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ドイツのアンゲラ・メルケル首相に対する勝利を宣言するのは、常に危険なことだ。直近のユーロ圏首脳会議の後、イタリアのマリオ・モンティ首相とスペインのマリアノ・ラホイ首相は勝ち誇った様子を見せた。 首脳会議での合意とサッカードイツ戦でのイタリアの勝利は「二重の満足」だとモンティ首相は得意げに語った。 スペイン首相の「勝利」の代償 ラホイ首相もお祝い気分でマドリードに戻った。今回の合意で救済基金のお金スペインの銀行に直接注入できるようになった。だが、ユーロ圏の危機においては、勝利は存在しないということをラホイ首相は忘れていた。あるのは、取引だけだ。 それから4週間経ち、スペイン国民はラホイ首相の「勝利」の当の代償を知ることになった。つまり、もう一段の緊縮策の実施と、銀行にお金を出した個人投資家が損失を被る可能性だ。 スペインの国債利

  • 世界を終わらせたかもしれない10の危険な科学実験 : カラパイア

    最近では、神の粒子とも言われる「ヒッグス粒子」が発見されたとして話題となっていた。これが当にビッグス粒子だとしたら、宇宙がどのように生まれ、生命がどのように誕生したのか、全ての根源をたどる為の大きなヒントとして期待されているわけなのだが、時として科学を探求していくことは、大きな危険を伴う場合がある。 これまでの歴史において、一歩間違えれば、人類が世界を滅ぼしてしまったかもしれない、10の科学実験が紹介されていたので見てみることにしよう。

    世界を終わらせたかもしれない10の危険な科学実験 : カラパイア
  • 政府の原発事故調の報告要旨 - 日本経済新聞

    【諸現象の解析】東京電力や原子力安全基盤機構は炉心損傷開始時間などを解析したが、実態を反映したものではなく、政府事故調の検証結果と一致しなかった。【主要設備の損傷】▽圧力容器東電福島第1原発1~3号機で、地震から津波到達までに圧力容器や配管に、閉じ込め機能を損なう損傷が生じた可能性は否定される。▽格納容器1~3号機で地震から津波到達の間、格納容器や配管に閉じ込め機能を大きく損なう損傷

    政府の原発事故調の報告要旨 - 日本経済新聞
  • ドイツ経済はユーロ圏を救えるか?

    (2012年7月19日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) トビアス・ガイステルトさんにとって、賃金の増加が正当化されることに疑問の余地は全くなかった。「ガソリン価格を見るだけで、インフレ率より高い賃上げが必要なことは明らかでしたから」。ベルリンの工場でメルセデスベンツのエンジンを作っている24歳のガイステルトさんはこう話す。 ドイツの自動車産業と関連のエンジニアリング部門――欧州最大の経済国の基幹産業――で働く360万人の他の労働者とともに、ガイステルトさんは5月、組合の交渉者が要求していたほど高くはなかったとはいえ、大幅な賃上げを獲得した。「6.5%の賃上げは勝ち取れませんでした。でも、4.3%は悪くありません」 ドイツの有力産業部門で行われた一連の賃金交渉では、今回の妥結は相対的に言ってかなり良かった。危機に見舞われたユーロ圏では、3月の平均賃金が前年比でわずか2%しか上昇しなかった。

    oyoyom
    oyoyom 2012/07/24
  • シリア:大詰めに向かって

    (英エコノミスト誌 2012年7月21日号) シリアのバシャル・アル・アサド大統領の退陣後に来る事態に向けて、世界は準備を始めるべきだ。 革命には必ず、流れが旧体制にとって悪い方に変わる瞬間がある。エジプトでは、それは昨年1月28日に訪れた。反体制派がタハリール広場を占拠し、与党部の建物に放火した時のことだ。 リビアでは昨年8月20日、トリポリ市民がカダフィ大佐に反抗して立ち上がった時に訪れた。シリアでは、2012年7月18日に起きたのかもしれない。シリアの治安組織の中枢が爆弾攻撃を受けた日だ。 この攻撃により、力のバランスがバシャル・アル・アサド大統領にとって決定的に不利なものに変化するなら、それは大いに歓迎すべきことだ。だが、エジプトもリビアも、革命から1年ほどが経った今でも不安定な政情が続く。 シリアは、イラク、イスラエル、レバノン、ヨルダン、トルコと国境を接し、中東でも特に複雑で

  • 社説:アフリカで存在感増す中国に懸念

    (2012年7月20日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 南アフリカ共和国の大統領で、これまでアフリカにおける中国の役割を熱烈に支持してきたジェイコブ・ズマ氏は、アフリカ諸国と中国のサミットで、アフリカ大陸は「他の経済国と協力関係を結ぶ時に用心する」必要があると警鐘を鳴らした。 アフリカ諸国は正当な理由から、世界第2位の経済大国である中国との貿易パターンについて心配しているのかもしれない。だが、ズマ氏らアフリカ諸国の指導者は、こうした懸念に対処する格好の位置につけている。 主に未精製の原材料を中国に供給することに基づく貿易関係が「長期的に」望ましくないとするズマ氏の主張は正しい。世界経済との統合の深化により、アフリカ中国のサプライチェーン(供給網)内の役割――しかも付加価値の低い役割――に組み込まれてしまうべきではない。 しかし今のところ、アフリカに対する中国の関与の収支はプラスだ。アフ

  • 【甘口辛口】アンタにだけは言われたくない! 菅氏、首相に「あなたは国民の怒りの対象」 - MSN産経ニュース

    鳩山氏「退治隊がシロアリに…」 「野田さん。あなたは国民の怒りの対象になってますよ。わかってますか」。菅前首相が原発再稼働をめぐって野田首相に言ったという。アンタにだけは言われたくないとはこのことだ。鳩山元首相は、野党時代「増税前に天下り法人にたかるシロアリ退治を」と主張した野田首相を「退治隊がシロアリになってしまった」と批判した。 ともに講演の中で出た言葉で、鳩山氏は官僚の天下り問題に対する野田首相の取り組みの甘さを指摘した。しかし、人をシロアリ呼ばわりする前に自分だって政治い物にして、どんどんダメにしていく立派な“シロアリ”であることに気付いてないらしい。 大体、首相辞任の際「次の選挙には出ない」と明言したはずだ。政治が道楽でもあるまいが、簡単に撤回した。20日には首相官邸前の原発再稼働の抗議行動に飛び入り参加した。軽井沢のだだっ広い別荘でのんびりしていても誰も文句はいわないのに、