記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。 『爆弾』とは、呉勝浩の傑作サスペンス小説である。2025年に映画化され、本作の悪役キャラである「スズキタゴサク」を演じた佐藤二朗の名怪演により、大きな話題を呼んだ。 しかし、映画でも、原作でも、本作は情報量があまりにも多く、中々内容が入ってこない点も多いのではと思われる。 そこで、原作の物語を解説することで、本作の補足をしようと思う。 ストーリー物語は、一人の男が、野方警察署に逮捕されるところからはじまる。男の見た目は小太りの中年男性で、服装もみすぼらしかった。 罪状は、器物破損と傷害。酒を買おうとしたが金が無いことに気づき、腹いせに自動販売機を破壊し、酒屋の店主に乱暴を働いたのである。ただし、極端な暴力行為ではなく、相手は軽傷ですんだ。 取り調べにあたった刑事の等々力は、男の名

