東京電力福島第1原発事故で、政府と東京電力は原子炉の「冷温停止状態」を目指す「ステップ2」の達成時期を、12年1月から年内に前倒しすることを決め、17日午後に発表する工程表に明記する。 これを受け、政府は12月にも原子力災害対策本部を開き、ステップ2終了が可能かどうかを判断する方針だ。 工程表のステップ2は、「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられている」ことを目指しており、その達成時期を「10月中旬から来年1月中旬の間」としていた。 福島第1原発では、冷温停止の目安の一つとなる圧力容器底部の温度が今月に入って、1~3号機とも100度未満を維持している。さらに、東電によると、先月1~15日の原子炉建屋からの放射性物質の放出量は毎時約2億ベクレルで、事故直後(3月15日)の約400万分の1に低減。原発敷地境界の線量も法令基準以下となる年最大0・4ミリシーベルトで、経済産業省原子