理系書でありながらも、一部の都道府県では有害図書指定されている悪名高き理科の実験本『アリエナイ理科ノ教科書』(三才ブックス)。生物兵器の話から核兵器まで、さまざまな科学のダークサイドと日常を結びつける斬新な切り口で、”理科をマッドサイエンスで学ぶ”というコンセプトのもと、その実験の手順を写真付きで指南してくれるシリーズ本だ。その最新刊である『アリエナイ理科ノ実験室』(同)が7月に刊行された。 空気砲やレーザー盗聴器を自作したり、草花から毒を抽出したりと、最新刊でも期待を裏切らない狂気ぶり。しかし、分かっているのは、著者が”薬理凶室”というマッドサイエンティスト集団ということのみ。いかにも危険な香りがするこの集団にメスを入れるべく、メンバーのリーダー格・へるどくたークラレ氏にコンタクトを図ったのだが、取材現場にやってきたのは、キツネのお面をかぶった謎の金髪男だった……。 ――『アリエナイ理科