民主党の海江田代表は10日、北海道旭川市で記者団に、環太平洋経済連携協定(TPP)へ新たに交渉参加する国に対して「議論を蒸し返さない」などの3条件が出されていたことについて、「日本の国益を守るという観点での(政府の)主張はだいぶ緩くなる。そこはチェックしていかなければいけない」と懸念を示した。 岸田外相は3条件について、民主党政権時代の昨年3月には政府が把握していたとしたが、海江田氏は「全くつかんでいなかった」と述べた。 一方、安倍首相が国連軍への参加を想定して憲法9条改正に意欲を示したことについて、「これまで国連軍が編成されたのは、朝鮮戦争の時だ。ああいう戦争に日本が出て行くのか。国民の意識とかなり違うのではないか」と批判した。