日本マクドナルドホールディングス(HD)が9日発表した2016年12月期連結決算は、純損益が53億円の黒字(前期は349億円の赤字)となり、3年ぶりに黒字に転換した。商品への異物混入問題などで離れた客足の回復が進み、全店売上高は前期比16.4%増の4384億円に拡大。本業のもうけを示す営業損益は69億円の黒字(同234億円の赤字)となった。 イメージ改善に向けた店舗改装や、期間限定メニューの相次ぐ投入などの挽回策が奏功した。東京都内で記者会見したサラ・カサノバ社長は「相乗効果によりファミリー層を中心に客数は回復した」と述べた。 同時に発表した17年12月期業績予想では、営業利益が90億円、純利益が85億円に伸びると見込んだ。 米マクドナルドが検討する日本マクドナルドHD株式の一部売却について、カサノバ社長は「米本社から新たな情報はない」と述べるにとどめた。