どよう便り 85 号(2005 年 3 月) 2 1 月 26 日の第 167 回土曜講座「低線量放射線被曝のリスクを見直す」では,市民科学研究 室「低線量被曝プロジェクト」が 1 年間をかけて読み解いてきた『ECRR 報告書 ( 欧州放射線 リスク委員会 2003 年勧告 )』について,その内容を独自に編集し,報告しました。この報告書は, 現在の放射線被曝防護のベースとなっている ICRP( 国際放射線防護委員会 ) のリスクモデルを 根底から見直した画期的な内容になっています。今回の講座では特に「低線量被曝」に焦点を 当てて基本的な論点を紹介し,放射線・原子力問題に関心を持つ多様な参加者が,真剣な議論 を交わしました。今号では,メンバーによる報告内容を記事に再構成してお届けいたします。 市民科学研究室 低線量被曝プロジェクトメンバー 西尾 信一 笹本 征男 柿原 泰