タイラー・コーエン 「おそロシア? ~バラク・オバマが巻き込まれたスパイ小説さながらの展開~」(2009年7月5日)/「お上に嘘をついたことがありますか?」(2006年4月6日) ●Tyler Cowen, “The value of personal experience”(Marginal Revolution, July 5, 2009) バラク・オバマ絡みで初見のエピソードを目にするというのは、私にとって珍しいことだ。 バラク・オバマが(大統領になる前に)最後にロシアを訪れたのは2005年。オバマがまだ上院議員を務めていた時のことだが、旅の締め括りは苦々しいものだった。シベリア近くにある空港で、保安職員に引きとめられて3時間も足止めさせられたのである。空港の待合室に閉じ込められただけでなく、パスポートも没収。ジョン・ル・カレの小説さながらの展開が待ち受けていたのだ。 後になってロシ
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