ロシアの国営メディアRTは8日、ウクライナ戦の総司令官にセルゲイ・スロビキン陸軍大将が任命されたと伝えた。ロシア国防省が、スロビキン氏を「特別軍事作戦地域における合同グループ司令官」に任命したと発表したという。 ウクライナ侵攻をめぐっては、ウクライナ軍が東部で反転攻勢を強めており、ゼレンスキー大統領は6日、10月に入り500平方キロの領土を解放したと発表している。RTによると、今週、東部の要衝リマンを奪還された後、当局者から、組織的に強固な防御が敷かれていないとして、非難の声があがっていたという。 スロビキン氏は2017年からロシア航空宇宙軍の司令官を務めている。ウクライナ紛争では、南部とドンバス地域でロシア軍「南グループ」を率い、6月にルハンシク州セヴェロドネツィクにある地域ヒルスケで、ウクライナ軍を包囲し、排除したという。シリアの軍事作戦を率い、ロシア連邦英雄の称号を与えられているほか